全学共通数学科目の教員の皆様へ(随時更新中)

このページは2020年度の新型コロナ感染症対策で、非対面・オンライン授業を実施する必要があったため、それに必要だった情報を掲載しています。
PandA等オンライン授業用資料2022v4.pdf

2021年度以降でもオンライン授業やハイブリッド授業を行うための参考になると思われるので、残しておきます。ただし、掲載内容の一部は情報が古くて参考にならない部分(特に国際高等教育院からの通知など)もありますので、ご注意下さい。特にPandAは2021年度から見た目が大きく変わりましたので、ご注意下さい。
古い情報ですが、動画による説明へのリンク付きの講習会ファイルが下記にあります。
2020年4月のPandA等講習会ファイル.docx
2020年4月のPandA等講習会ファイル.pdf


このページは随時アップデートしていく予定です。三角形をクリックすると詳細の表示がON/OFFされます。

新型コロナウイルス(COVID-19)感染症対策として、京都大学国際高等教育院より、2020年4月16日および4月23日に全学共通科目担当の皆様への通知が送られました。重要な点のみいくつか抜き出しますと、

  • 2020年5月7日以降に開始される授業は対面では実施せず、下記の(1),(2),(3)の形になりました。
    (1) A オンライン又は B オンデマンドでの授業
    (2) C 課題研究等による形態の授業
    (3) 夏季集中授業(これに関する説明は省略させて頂きます。)
  • また、定期試験に関しても、教室での実施が不可能になる事態も予想されます。その場合は成績評価の方法を変更して、レポートや毎回課す課題等に対する評価によって行わなければならなくなります。
  • 5月6日までの休講期間中、KULASIS、PandAを通じて、講義のための事前資料やアドバイス、推薦図書などを学生に送信をすることが推奨されています。(国際高等教育院からの4月3日の通知を参照。)
    4/3の「全学共通科目授業担当教員の皆様へのお願い」から「実施例」(クリックして展開)
    学生には、この期間を利用して 「授業開始に先立って、勉強しようとする科目の内容を把握して予習をしましょう。またこの機会に、より幅広い視点から大学での「学び」を考え、学習意欲を高めてください。」 と知らせています。
    なお、資料を配信される場合は pdf あるいはプラウザで見ることができる形式でお願い致 します。写真等の画像を貼り付けるときには圧縮して容量が大きくならないようにご配慮ください。音声であれば mp3 形式のファイルが推奨されます。当面は KULASIS や PandA を用いた範囲での通信をお考えください。
    1) 授業とは無関係であっても、ご自身の学生時代に感銘を受けた小説、作品、例えばご自身がノーベル賞を取られたときなどに「あの本がこの道に進むきっかけになった」と言 えるような書籍など、18,19 才の若者を啓発できるような書物を紹介してぜひ読むように薦める。
    2) ご担当の科目に関連して、より大きな視点からその学術分野の意義や面白さ、重要性、 社会的な役割などを紹介する、あるいは資料や URL を提供して読むように誘導する。
    3) 科目の目的や意義、受講生に望むことを、文章、資料あるいはご自身の音声で伝える。
    4) 配信テストを兼ねて、学生の自習支援のためにご用意いただいている講義資料、音声ファイル等を授業開始前の予習として提供する。
    5)あるいは当該科目を履修するに先立って要望する(シラバスの履修要件ほどではないにしても)予備知識を学習できるような参考書を紹介する。
    6) 少人数クラスで履修生の大多数が良好なネットワーク環境にある場合、Zoom 等による動画配信のテストを行う(ただし、受信できなかった学生のために録画を残してください)。
    7) 学生から感想文やレポートなど、学習報告として提出物をもとめる。この場合、PandAなどが利用できる(紙媒体の提出は不可)。単純な学習上の質問であれば学生用メール を使用して受け付ける。

(1)(2)の講義に関するサポートのページが、このページ以外にも

にあります。いろいろ有用な情報が詳しく載っていますので、是非ご参照下さい。(これらのページは随時アップデートされますので、最新の情報をチェックして頂くようお願いします。)


(1) A オンライン又は B オンデマンドでの授業

これは例えば同時双方型のZoomなどのシステムを使うものや、録画した講義をPandAなどで配信するものです。
これは大学設置基準といわゆるメディア授業告知で認められた方式であり、現在は学生が自宅で受講することができます。
大学設置基準 第二十五条 2 「多様なメディアを高度に利用して、当該授業を行う教室等以外の場所で履修させることができる。」
大学における多様なメディアを高度に利用した授業について(メディア授業告知の説明)
(1)同時双方向型(テレビ会議方式等)  (2)オンデマンド型(インターネット配信方式等) についてどのようにして対面(面接)授業と同じ効果を得るようにすべきかが規定されています。
文部科学省 3/24 通知(令和2年度の授業の開始について) 3(1)で同時双方向型でも自宅での履修が認められています。
文部科学省 4/1 通知(学事日程等の取扱い及び遠隔授業の活用に係るQ&A等の送付について)
ネットワーク環境の十分でない学生にも配慮した形で実施をお願いします。
学生からネットワーク環境のサポートに関する問い合わせがあった場合は、所属学部の教務掛へ問い合わせるようにお伝え下さい。
様々な形態のオンライン授業でのデータ通信量については、大島利男氏のページ大向一輝氏のページをご参照下さい。
例えば、Zoomを利用する場合でも、PDF資料を先に配付して学生が音声のみでも聴講できるようにすることで、通信量を減らすことが可能になります。また、Zoomには録画機能もありますので、それを利用すればリアルタイムで授業に出席できなかった学生も後で試聴することが可能になります。
その他の工夫については、 オンライン講義情報(数学教室のサポートページ) をご参照下さい。

以下の A と B の2つのタイプがあります。

どちらの場合も、必要に応じて、PandAを通じた課題や質疑応答によって講義を補完して頂くようお願いします。
特に4月中の休講期間の学習を補うためにも、また成績評価のためにも必要になると思われます。さらに、上記オンデマンド型授業(大学における多様なメディアを高度に利用した授業について)の場合には、設問解答、添削指導、質疑応答等による十分な指導を併せ行うことと、当該授業に関する学生の意見交換の機会の確保が必要とされています。
下記のワークフローをご参照下さい。
詳しくは オンライン講義情報(数学教室のサポートページ) をご参照下さい。

A リアルタイムの遠隔授業(同時双方向型)


京都大学はZoom社とのライセンス契約を結んでおりますので、ご利用頂けます。
教育のオンライン化の支援のため、オンラインミーティングサービスを提供するZoom社と教育機関用サイトライセンス契約(以下、「全学ライセンス」という。)を行い、授業担当教職員に「Zoom」のライセンスを配付いたします。
 本ライセンスは、教職員が個々に以下の申請サイトから手続きを行っていただくことで付与されます。手続きを進めると、全学メールアドレスをIDとするZoomのユーザーアカウントが生成されます。
京都大学 Zoom全学ライセンス 申請ページ
Zoom全学ライセンス ポータル
Zoomによるオンラインの講義のリアルタイム配信は、PandAから出来ます。
PandAからのZoomによる講義の配信については以下を参照。
  • PandAでZoomを使う
    特に、Zoombombingと呼ばれる妨害行為を防ぐために、Zoomによる講義は PandA内から配信することが推奨されています。
  • オンライン講義の方法例
  • オンライン講義の方法例2
  • LaTeX ONとZoomメニュー問題:サイト情報 > ツールの編集 > プラグインツール > Zoom(KU License) PandA Tipsの「PandAのZoomツール導入の操作を行ったのにツール一覧に表示されない」の説明参照。

Zoomで講義を配信するには様々な形態が考えられます。詳しくは、オンライン講義の方法例をご参照下さい。

  • 1) カメラで写してライブ配信
    a. 黑板や白板を利用
    b. 書画カメラのように紙などを写して利用
  • 2) Zoomの共有画面を使って、そこに書き込みながら講義を実施
    a. Zoomのホワイトボードを共有して、そこに書き込む
    b. 授業資料をZoom参加者全員に表示して,Zoomのコメント機能を利用して書き込む
    c. 授業資料をZoom参加者全員に表示して,PC側のアプリの機能を利用して書き込む
Zoomを利用される場合にはZoombombingと呼ばれる妨害行為にもご注意下さい。

B オンデマンド型の遠隔授業


既に作成した動画を(オンデマンド)配信する場合
動画をPandAのリソースツールからダウンロードできるようにする(下記(イ)参照)か、PandAのKalturaを利用することができます。

KalturaはPandAの中から動画を配信するサービスです。Kaltura Captureを用いて録画を行うこともできます。Kalturaを使うには情報環境機構を通じた登録が必要です。

動画容量の目安:90分の動画サイズ カメラによる録画+音声の場合 500MB~1GB、画面共有(例 ZoomでPDFを見せながら説明)の場合 120MB
PandAでの保存容量の上限:ファイルサイズは1個 1.5GBまで、コースサイト全体(授業ごと)で合計20GB まで
Zoomでのクラウドレコーディングの上限: 1科目 1.5GB まで

(2) C 課題研究等による形態の授業

これは前回4月9日のメールでもご紹介した方式で、「教科書から、或いはネットワーク上で講義資料等や、PDF 等の資料と音声を配信するなどしたうえで、課題等を与え、原則として毎回、レポート、小テスト等として提出させる」というものです。これは
「授業中に課すものに相当する課題研究等」に相当するというのが国際高等教育院の見解です。
文部科学省 3/24 通知(令和2年度の授業の開始について) 4ページ 2(1) 参照。1単位の学修時間が 45 時間である単位制度の趣旨を踏まえ, 補講授業,遠隔授業,授業中に課すものに相当する課題研究等を活用し,大学設置 基準第 21 条等で定める学修時間を確保するための 方策を大学等が講じていることを前提に,10 週又は 15 週の期間について弾力的に 取り扱って差し支えないこと。
文部科学省 4/1 通知(学事日程等の取扱い及び遠隔授業の活用に係るQ&A等の送付について)の5ページ 問6にもご留意下さい。

このタイプCのうち、音声ファイルを伴うものを C-1、そうでないものを C-2 と呼んでいます。C-2よりC-1が推奨されています。音声ファイルの作成については、国際高等教育院の4月23日の通知をご覧下さい。
また、Teching Online@京大の解説もご参照下さい。
また、PDFなどの資料を配付する際に、ダウンロードさせずにすむ(従って流出の危険が少ない)、学生が教材を閲覧したかどうかわかる BookRollというシステムがあります。詳しくは こちら

授業の実施例(ワークフロー)

参考までに授業実施の一例をご紹介したいと思います。以下はあくまでもPandA(京大の学習支援システム、下記の概要参照)をベースとした一つのサンプルであり、他にも様々なツールの組み合わせが可能です。オンライン講義情報(数学教室のサポートページ)もご参照下さい。PandAのコースサイト開設と初期設定については こちらPandAでLaTeXを利用する方法については こちらを参照して下さい。

  1. (ア). 学生への連絡
    PandAの「お知らせ」「メール」ツールから学生にメールを送る。
    履修登録確定前の仮登録の段階でも、当該講義を候補科目に入れている学生にはメールが届く。また、過去に送ったメールの一覧も見ることができる。PandA教員用マニュアル p.18, p.20参照。
    KULASISの「授業サポート」>「授業連絡メール」からメールを送ることもできる。
    特に、初回は、KULASISからPandAのコースサイトを見るように指示をして下さい。

  2. (イ). 講義 あるいは 講義の資料を学生に配信
    講義そのものを配信する場合は上の(1)を参照。(2)の場合、または(1)で資料も配付する場合、
    資料をPandAの「リソース」ツールでアップロードし、学生がダウンロード出来るようにする。
    リソースツールによる資料の配付
    文書であれば、多くのデバイスでそのまま閲覧出来るPDF形式が望ましい。ファイル名は、通し番号、講義名、日付などを含むようにし、ダウンロード後も整理しやすいようにする。
    PandA教員用マニュアル p.22参照。
    KULASISの「授業サポート」>「授業資料」を使うこともできる。

  3. (ウ). 課題(レポート)の出題、回収、採点、コメント:PandAの「課題」ツールを通じて行う。
    課題の出題
    PandAによる課題提示方法
    「課題」の「追加」で問題(レポート内容)を掲載。問題文は、入力欄にテキストで記述するか、「添付を追加」でファイルを添付する。数式を含む問題の場合、TeXで入力欄に記述するか、TeXでPDFを生成し添付する。
    提出物の形式として、「インライン」「添付」やその両方などが選べる。
    「インライン」の場合、解答欄に直接テキストで解答することになるが、数学の式を含んだ記述の場合、TeXを使わなければならず、学生がいきなり使いこなすのは難しい。
    「添付」の場合、(WordファイルやPDFもありうるが)多くの場合、学生が自分のノートをスマートフォンで撮影し、その画像ファイルを添付する。(その場合の学生への注意は下記)
    PandA教員用マニュアル p.25参照。
    スマートフォンによる撮影で写真を添付する学生への注意事項
    ノートの写真が非常に読みにくくなることが多いので、学生には下記のように伝える。
    • 大きめの字で丁寧に書くこと(特に添字)
    • ノート(撮影対象)に照明をしっかり当て、自分の体で陰になったりしないようにすること
    • 書き損じたらしっかり消してから書き直すこと
    • 提出前にちゃんと読めるか自分で確認すること

    あるいは、学生には次のリンクを知らせ、その中の「PandAで課題を提出する方法」を参照するように伝える。
    https://www.math.kyoto-u.ac.jp/sites/default/files/public_files/オンライン講義を受けるための注意事項.pdf

    採点、コメント、返却
    PandAによる採点ガイド(TA・教員共通版PDF)
    各課題の「採点」をクリックすると学生の提出物が表示されるので、得点を入力する。提出形式が「インライン」の場合、そのまま表示されるが、提出形式が「添付」の場合、提出物(ファイル)へのリンクがあるので、それをクリックしてダウンロードして閲覧して採点する。(注、2021年度より、PDFの添付ファイルはインラインで表示できます。New GraderまたはSakai Grader使うという項目にチェックを入れて下さい。)
    個々の提出物に対し、コメント(簡易TeX形式が使える)を付けることができる。さらに、添付ファイルをつけることができる。例えば、提出されたファイルに(例えば間違った箇所を)線やテキストなどでマークアップして保存し、それを添付ファイルとして返却することも可能である。(フィードバックとしては最も望ましいが、それなりに手数がかかる。)


    情報環境機構の喜多先生はPandAの課題採点のためのPythonスクリプト(Windows用, Mac用)を作られました。(アクセスにはECS-ID/SPS-ID で認証が必要。) このスクリプトでは一括ダウンロードした提出物ファイルを一覧表示し、そのうち画像はインラインで表示されます。使い方については、高等教育研究開発推進センターの「私のオンライン授業」の第4回でデモ動画もご視聴いただけます。
    TAに採点を依頼する場合
    担当科目にTAが割り当てられているときは、TAをPandAのコースサイトに登録し、権限を設定しておけば、TAが直接採点することができる。
    TAの登録については,教員・TAの追加登録、TAへの採点権限付与 および PandA公式ガイドブックの p.10参照。登録には、学生の全学メールアドレス(姓.名.数字2つアルファベット@st.kyoto-u.ac.jp)をご利用下さい。また、TAが採点ができるためには、登録だけでは不十分で、権限の付与が不可欠です。
    TAに採点を依頼するときは、必ず、
      課題名、問題・解答例、満点・配点・採点基準、採点期限、その他注意など
    を送るようにして下さい。TAに割り当てられた時間は限られています。(特に全共科目)解答例などは必ず作ってあげて下さい。特に、今年度は、いつもと違う採点方式になりますので、学生も戸惑い、時間が余分にかかることもあることにご留意下さい。TAには、必要であれば、課題の採点をPandA上で一旦保存した状態で担当教員に報告してチェックしてもらい、その後に「受講者に返却」するように伝えてあります。
    成績の集約
    つけられた成績は、PandAの「成績簿」ツールに集約することができる。「課題」や「テスト・クイズ」で出題するときの設定で、「成績付け > 成績簿に追加」というオプションをONにしておくと、成績簿に反映します。成績をKULASISで利用する場合は以下を参照。

    「成績簿」ツールについては、PandA教員用マニュアル p.33参照。

    簡単な小テストであれば、PandAの「テスト・クイズ」を使うことも可能
    複雑な問題はできないが、数値や複数選択方式の小テストを課すことができる。テストの作成は面倒だが、PandAが自動で採点してくれるので、採点の手間は省ける。
    PandA テスト・クイズツールの利用法
    PandA教員用マニュアル p.30参照。

  4. (エ). 質疑応答
    PandAの「フォーラム」ツールで行う。
    学生には、質問があったら、PandAの「フォーラム」ツールで聞くように伝える。こうすれば他の学生も質問と答を見て参考にすることができ、教員も何度も同じ回答を行う手間が省ける。PandA教員用マニュアル p.34参照。
    メールを通して行う。
    メールを通して質疑応答を行うこともできるが、その場合、学生は教員のメールアドレスを知らされていないので、別途メールアドレスを学生に周知する必要がある。


  5. よくある質問

    Q1. PandAを使わずに、KULASISとメールだけで授業を実施してもよいか?
    A1. 基本的には、KULASISとメールだけでも構いません。しかし以下の点に十分ご留意下さい。
    学生は教員のメールアドレスを知らされていないので、KULASISだけでは、学生が教員にコンタクトをとる方法がありません。別途メールアドレスを学生に周知する必要があります。また、学生はしばしば個人メールアドレスを使い、自分の名前も書かずにメールを送ってくることがあります。そのときは名前を問い合わせて下さい。到着したメールと履修者名簿の照合はご自分でお願いします。さらに、件名なしや本文なしで添付ファイルのみで送ってくることがあり、その場合は(あるいは他の理由でも)スパムフォルダに自動で入ってしまうことも多くなりますので、頻繁にスパムフォルダのチェックをお願いします。後日メールを送ったか送らないかで問題(異議申し立てなど)が起きたときなどは、スパムフォルダのチェックの記録などの提出をお願いすることがあります。


    OCW

    線形代数の行列の導入に関する補助教材として、OCW (Kyoto University Open CourseWare) に
    「ベクトルから行列へー線形性とは何かー」 国際高等教育院数学教室(加藤信一,鈴木咲衣,田中俊二,三輪哲二,山木壱彦) https://ocw.kyoto-u.ac.jp/ja/ilas/01
    があります。必要な方は学生にリンクをご紹介の上ご利用下さい。


    講義・演義科目(微分積分学、線形代数学)について

    講義・演義科目で講義部分と演義部分が異なる教員が対応する場合ですが、講義と演義で一体の科目ですので、上の(イ)部分を講義担当、(ウ)部分を演義担当が行うという形になります。通常の事態ではありませんので、講義担当教員と演義担当担当教員で緊密に連絡を取って、ご協力頂ければと思います。例えば、講義ノート・問題をTeXで作る場合のソースファイルの共有や、学生への質問対応(上の(エ)部分)などが考えられます。


    通常、講義・演義科目は2クラスがペアになっており、講義は2クラス合併で、演義は1クラスずつになり、KULASIS上は2つ別の講義となっています。この2クラスの授業をPandAを通じて実施する一つの方法として、2つのコースサイトを統合する方法が考えられます。一方のコースサイトのみを開設し (既に他方のコースサイトを解説してしまった場合は、既に出した課題の提出物や成績などを一旦ダウンロードし保存した上で削除し)、以下を参考にコースサイトを統合して下さい。

    コースサイト統合後も、元の2つのクラスは、「グループ」として別に扱うことができ、一方のクラスにのみメッセージを送ったり、課題を出したりしたければ、グループとして指定することができます。「このお知らせは選択したグループだけが閲覧可能」など。
    PandAのグループの設定と使用方法

    この方式の場合、Zoomによる講義を行う場合は2クラス同時に配信できることになりますが、演義の部分をZoomで2クラス別々に配信することが出来なくなります。その場合の解決法として、次が考えられます。
    講義・演義科目2クラスのコースサイトを統合した場合の演義の実施例:
    方法1. 演義の問題・解答の解説はリアルタイムではなく、録画でオンデマンド配信する。録画の配信は (1) 参照。
    方法2.クラス別の演義のZoomのミーティング情報を「お知らせ」などからグループ別に配信する。
    (PandAからのリンクでZoomを開く場合に比べて、セキュリティーが弱くなる。(1) のZoombombingの項に注意。)
    方法3. 演義をZoomで行うが、2時限中どちらに出席してもよいことにする。
    演義の時間をむしろ学生からの質問に答える時間にすれば、反転授業の形が実現できる。
    
反転授業⽅式によるオンライン講義の⽅法(PDF)

    講義・演義科目で必ずコースサイトを統合しなければならないわけではなく、コースサイトは別々のままで、情報環境機構に「プロジェクトサイト」を申請し、講義用にはそれを使うという方法も考えられます。(学生は講義のときはプロジェクトサイト、演義のときはコースサイトを見ることになります。)