■ コースの理念と目的
数学はその普遍性によって、自然科学は勿論のこと、情報科学や社会科学など多くの分野に共通する理論的な基盤となっています。特に現代においては、数学は科学技術や社会的なインフラとしてその重要性がますます高まっており、数学に対する深い専門知とともに数学の多様性や活用について幅広い視野と教養を持ち、数学のもつ普遍性・論理的な厳密性・創造性に裏付けられた問題設定能力やグローバルなコミュニケーション能力を備えた人材が求められています。
こうした背景を踏まえ、本学のスーパーグローバル事業数学分野において実施してきた教育事業実績をもとに、数学の諸分野を活用して新たな価値を見出す能力やグローバルな視点を備え国際的に活躍できる能力の涵養を目的としたキャリア形成コースとして、数学・数理科学分野を専攻する本学の大学院生を対象とした大学院横断教育コース「数学・数理科学イノベーション人材育成強化コース(通称:数学・数理科学コース)」を設置します。本コースは、数学・数理科学分野における幅広い視野を備えた人材の育成と高度な技量を備えた国際人材の育成に重層的に寄与することを目的としています。本コースは、理学研究科数学・数理解析専攻、数理解析研究所、情報学研究科、データ科学イノベーション教育研究センター(CIREDS)、人間・環境学研究科が関連部局となり、部局横断的な協力体制のもとで実施されます。
数学・数理科学を基盤とする分野を専攻する大学院生の皆様におかれましては、ぜひ本コースを受講していただき、大学院後のキャリアに活かしてください。
■コース概要
本コースには、座学を中心とした「数理人材強化プログラム(展開)」と実習・研修を取り入れた「数理人材強化プログラム(国際)」という二つの独立したプログラムがあります。一定単位数以上のコース科目を履修する等、それぞれのプログラムで指定された修了要件を満たすことで該当のプログラムにおけるコース修了となります。両方のプログラムを修了することも可能です。コース科目には、中核科目・選択科目・実習科目があります。中核科目と選択科目は、大学院横断教育科目もしくは大学院共通科目としても開講されます。コースの参加方法、修了要件、コース科目の詳細については、下記を参照してください。
対象学生
数学・数理科学を基盤とする分野を専攻する本学の大学院生(修士課程・博士後期課程)コース参加方法
①下記URLより全学生共通ポータルにログインのうえ、「アンケートシステム」にアクセスしコース申請登録期間内にコース申請登録を行う。
②履修したいコース科目について、KULASISから履修登録を行う※注1。
③コースオリエンテーションに参加するとともに、各自必要なコース科目を履修する。コース申請登録期間
2024年4月2日(火)~2024年4月18日(木)※注2コースオリエンテーション(ハイブリット形式)
日時:4月22日(月)15時~
・対面参加の場合:理学研究科3号館127室にお集まりください。
・Zoom参加の場合:コース登録者の皆様に開催前日までにZoom情報をお送りしますのでそちらからご参加ください。
【注意事項】
注1.コース科目を履修するためには、履修登録期限までにKULASISから履修登録が必要です。ただし、「数理人材強化プログラム(国際)」における実習科目(「数学・数理科学におけるセミナー運営実習」、「数学・数理科学における国際ワークショップ」、「数学・数理科学における海外実習I,II」)を理学研究科以外の大学院生が履修する場合は、KULASISの「他学部聴講」にて履修登録してください。「他学部聴講」の履修登録期間は4月2日(火)~4月12日(金)であり、通常の履修登録期限より早く締め切られるのでご注意ください。
注2.「アンケートシステム」上は4月24日(金)17時までコース申請登録が可能となっていますが、
4月22日(月)に実施するコースオリエンテーション(参加必須)やコース実習科目の実施の都合上、18日(木)までのコース申請登録にご協力をお願いします。
また、後期にもコース申請登録期間を設けますが、通年科目の「数学・数理科学におけるセミナー運営実習」、「数学・数理科学における国際ワークショップ」と前期科目の「数学・数理科学における海外研修I」については、上述の前期期間でのコース申請登録が必要です。
■修了要件
本コースには、「数理人材強化プログラム(展開)」と「数理人材強化プログラム(国際)」の二つの独立したプログラムがあります。下記に記載するプログラムの修了要件を満たすことで、該当するプログラムにおけるコース修了となります。
両プログラムの共通要件:
コースオリエンテーション※に参加すること。
※4月22日(月)に開催する、コース概要や履修モデルなどの説明会。自身が所属する研究科以外が開講するコース科目を少なくとも一つ履修すること 。
数理人材強化プログラム(展開):
- 共通要件に加えて、以下の1を満たすこと。
- 1.中核科目「数学・数理科学グローバル講義I,II,III,IV」から1単位以上取得し、かつ、選択科目との合計で7単位以上取得すること。
数理人材強化プログラム(国際):
- 共通要件に加えて、以下のa とb の両方を満たすこと。
- a. 中核科目「数学・数理科学グローバル講義I,II,III,IV」から1単位以上取得し、かつ、選択科目との合計で5単位以上取得すること。
- b.本コースによる主催事業として実施する実習科目(※)である、「数学・数理科学におけるセミナー運営実習」、「数学・数理科学における国際ワークショップ」、「数学・数理科学における海外研修(IまたはII)」の三種類の科目のうち、二種類以上の科目の単位を取得すること。
※理学研究科から開講される科目ですが、理学研究科以外の大学院生も「他学部聴講」により履修できます。それぞれの内容や履修方法等の詳細は実習科目を参照してください。
■修了の認定について
- 各プログラムに必要な修了要件を取得した者に、総長名のコース修了認定証が授与されます。
■コース科目
- 本コースのコース科目は、中核科目・選択科目・実習科目の三つに分類されます。なお、実習科目は「数理人材強化プログラム(国際)」におけるコース科目です。各コース科目についての詳細はコース科目を参照してください。
■コースに関する問い合わせ先
- コースに関するお問い合わせは、件名を「数学・数理科学コースの質問について」とし
メールにて下記のアドレスまでお願いします
理学研究科数学事務室 050sgu(at)mail2.adm.kyoto-u.ac.jp