2023/08/03 Thu 16:00 - 17:00 | 久保田肇
2023/07/28 Fri 15:00 - 17:00 | 広中 えり子
2023/07/24 Mon 10:30 - 11:30 | Lie Fu
2023/07/19 Wed 16:45 - 17:45 | 新井 拓児

教員紹介

日野正訓教授(確率論)を部門長とし、日本アクチュアリー会から派遣された教員が中心になって、アクチュアリーサイエンス部門の各運営に携わってます。

教授

日野 正訓

名前

  • 日野 正訓

役職

  • professor

Email

  • hino (please add @math.kyoto-u.ac.jp)

URL

研究分野

  • 確率論

プロフィール

客員教授

柳戸 裕二

略歴

  • 昭和60年3月 早稲田大学理工学部数学科卒業
  • 昭和60年4月 日本生命保険相互会社入社 企業保険部門
  • 現在 日本生命保険相互会社 企業保険契約部 副部長
  •    京都大学大学院理学研究科 客員教授

仕事内容

  • 主に企業保険アンダーライティング部門、主計・数理部門、商品開発部門(企業保険)、海外事業部門に従事。 アクチュアリー会では、論文委員、国際関係委員会ASEA部会委員、アクチュアリー試験講座講師などを歴任。大阪大学大学院理学研究科非常勤講師(令和3年~)。日本アクチュアリー会正会員。

辻 芳彦

略歴

  • 昭和61年3月 京都大学理学部卒業(数学)
  • 昭和61年4月 大同生命保険相互会社(現 大同生命保険株式会社)入社 主計部
  • 現在 大同生命保険株式会社 契約部アンダーライティング戦略室部付部長
  •    京都大学大学院理学研究科 客員教授

仕事内容

  • 生命保険会社の決算・収益管理・エンベディッドバリュー業務、株式会社化、リスク管理業務などに従事。H28~R2年度には保険計理人を務める。現在は、主に保険引受リスクのリスク検証やモニタリングを担当。日本アクチュアリー会正会員。アクチュアリー会では、事務局長、CERA資格委員、関西委員長などを歴任。

中村 吉男

略歴

  • 昭和61年3月 京都大学理学部卒業(数学)
  • 昭和61年4月 住友生命保険相互会社入社 情報システム部門
  • 現在 住友生命保険相互会社 主計部長代理
  •    京都大学大学院理学研究科 客員教授

仕事内容

  •  生命保険会社の主計・数理部門の業務全般(商品設計、プライシング、保険統計、決算、EV、収益・リスク管理、国際保険計理規制等調査)および海外の保険関連・子会社でアクチュアリー関連業務に従事。R2~5年度には保険計理人を務める。現在は主に海外子会社の収益・リスク管理、モニタリングを担当。日本アクチュアリー会正会員。アクチュアリー会では、保険会計部会長、IAA派遣委員(保険会計委員会、アクチュアリー実務基準委員会保険会計タスクフォース)等を歴任

浅野 淳

略歴

  • 昭和62年3月 東京大学理学部数学科卒業
  • 昭和62年4月 住友生命保険相互会社入社 商品開発部門
  • 現在 メディケア生命(住友生命グループ) 保険計理人
  •    京都大学大学院理学研究科 客員教授

仕事内容

  •  主に生命保険(個人保険)の商品開発業務(商品設計・プライシング)、決算・収益管理業務、エンベディッドバリュー業務(内部管理会計)などに従事。 日本アクチュアリー会正会員。アクチュアリー会ではテキスト部会委員、死亡率調査部会(部会長)などを歴任。 大阪大学大学院理学研究科、神戸大学大学院理学研究科の非常勤講師(H23~28年度、保険数学担当)

山内 宗幸

略歴

  • 平成2年3月 京都大学理学部卒業(数学)
  • 平成2年4月 日本生命保険相互会社入社 主計部
  • 現在 日本生命保険相互会社 団体年金部 年金数理課長
  •    京都大学大学院理学研究科 客員教授

仕事内容

  •  入社以来、主計部門、国際保険部門などで勤務。現在は、年金数理人として、様々な企業の運営する企業年金制度の掛金計算や財政確認業務、 退職金制度に係る退職給付債務(企業会計上の年金債務)の算定業務に従事。日本アクチュアリー会正会員。日本年金数理人会正会員。

(非常勤)講師

喜多 俊也

略歴

  • 平成6年3月 名古屋大学理学部数学科卒業
  • 平成6年4月 大和銀行(現りそな銀行)入社 年金信託部
  • 現在 りそな銀行 信託年金営業部 コンサルティング室 グループリーダー

仕事内容

  •  企業年金制度の数理計算、年金数理システム開発、年金数理人業務などに従事。現在は、主に企業年金制度のコンサルティング業務を担当。2014年6月~2016年5月に日本年金数理人会事務局長、2018年6月~2022年5月に日本年金数理人会理事。日本アクチュアリー会正会員。年金数理人。

齊藤 弘行

略歴

  • 平成元年3月 大阪大学理学部数学科卒業
  • 平成元年4月 住友生命保険相互会社入社 企業保険設計課
  • 平成12年10月 スミセイ損害保険株式会社出向 商品業務部
  • 平成21年7月 住友生命保険相互会社 年金数理室
  • 現在 年金事業部 上席部長代理

仕事内容

  •  これまで企業年金制度の掛金計算・決算業務、損害保険の商品開発業務などに従事。 現在は、主に企業年金制度の財政コンサルティング業務を担当。日本アクチュアリー会正会員。年金数理人。2021年6月から2024年5月まで日本年金数理人会理事。

金澤 幸始

略歴

  • 平成5年3月 大阪大学理学部数学科卒業
  • 平成5年4月 日本生命保険相互会社入社 主計部
  • 現在 日本生命保険相互会社 団体年金部 年金数理課長

仕事内容

  •  入社以来、商品開発数理部門(個人保険、企業保険)、企業保険収益管理部門、統合リスク管理部門等に従事。現在は、団体年金コンサルティング部門にて、年金数理人として、企業年金制度の財政検証や掛金算定業務、 退職給付制度に係る退職給付会計数値算定業務等を担当。日本アクチュアリー会では試験委員及び関西会場責任者等を歴任。日本アクチュアリー会正会員。年金数理人。

ゼミ概要

令和7年度は、M1が5名、M2が5名保険数学ゼミに所属しており、講義やゼミを通して、 保険数学に関連する様々なテーマを学習しています。ゼミでは、講師を交えた参加者全員で活発な議論を行っています。

ゼミで取り組んでいるテーマ

生命保険の数理、年金数理

 アクチュアリーにとって必要不可欠な保険料の計算、 保険商品収益の計算などの実務力を養います。
  • 使用図書:『アクチュアリーのための生命保険数学入門』
  • ISBN:978-4000062800
  • 使用図書:日本アクチュアリー会テキスト『年金数理』『保険1』『保険2』等

リスク管理の基礎

 リスク管理に必要な損失分布や定量的リスク管理手法を習得します。
  • 参考図書:日本アクチュアリー会テキスト『損保数理』
  • 参考図書:『リスクセオリーの基礎』
  • ISBN: 978-4563010089
  • 参考図書:『定量的リスク管理』
  • ISBN: 978-4320018631

確率論

 確率論の基礎をゼミ生が主体的に学びます。

数理ファイナンス

 数理ファイナンスの基礎を習得します。

Modeling

 汎用性の高い統計ソフト「R」を用いて、モデリングの実務力を高めます。 ゼミ参加者内での相互アドバイス・切磋琢磨にてレベルアップを図っています。

証券投資論

 ALM(資産負債総合管理)に必要な投資(資産運用)に関する基礎をゼミ生が主体的に学びます。
  • 使用図書:『新・証券投資論』
  • ISBN: 978-4532133726

アクチュアリアルマネジメント・リスク管理概論

 現役のアクチュアリーが中心として運営するゼミで、アクチュアリアルマネジメントやリスク管理などアクチュアリーの実務の基礎を習得します。
  • 使用図書:『Understanding Actuarial Management』
  • ISBN: 978-0858130746

Stochastic Modeling

 リスク管理などに応用できる確率論的なシナリオを用いたモデリング手法を学びます。
  • 参考図書:『Stochastic Modeling - Theory and Reality from an Actuarial Perspective -』
  • ISBN:978-0981396828

ゼミ生からのメッセージ

葛西 寛大(2024年度入学)

私は大学4年生まで確率論を専攻しており、アクチュアリーの勉強は大学院に入ってから始めました。入学当初は、慣れない就職活動やゼミの準備に戸惑いましたが、教員の方が一から丁寧に指導してくださり、とても助かりました。夏のインターンシップでは、ゼミで学んだ知識を活かしてグループを引っ張っていける存在にまでなりました。初学者でも一から学べる環境が整っていますので、アクチュアリーに少しでも興味がある方はぜひ参加してみてください。

齋藤 大輝(2024年度入学)

アクチュアリーは数学を使った職業のひとつであり、保険会社の健全な運営に貢献しています。このゼミでは、実際にアクチュアリーとして働く指導教員の方々から、アクチュアリーに必要な知識や技術を学ぶことができ、雑談などからも多くのことが得られます。また、同じようにアクチュアリーを目指す仲間と出会うこともできます。アクチュアリーに関する知識の有無に関わらず、アクチュアリーに興味のある人にはおすすめのゼミです。

杉本 嵐(2023年度入学)

数学を使った仕事がしたいがしたいという方におすすめなのが、アクチュアリーという職業です。このゼミでは、そのアクチュアリーという職業について、様々な観点から学ぶことが出来ます。また、アクチュアリー試験や就職活動について切磋琢磨し、アクチュアリーになりたいという志をもつ仲間と出会うことも出来ます。アクチュアリーを目指す人はもちろんのこと、将来数学を使って仕事をしたり、社会に貢献したりしたいという人は是非このゼミに参加してほしいです。

小寺 貴大(2023年度入学)

このゼミの良いところとしては、①週5回行われるゼミでアクチュアリーに必要な素養を様々な観点から培うことができること、②指導教員が全員アクチュアリーとして活躍されている方なので、質問や相談を通じてアクチュアリーに関する情報を手に入れやすいこと、③保険数学の学習を通じて、数学が社会にどのように役立てられているのかを学ぶことができること、が挙げられると思います。そのため、特にアクチュアリーを目指す人にとっては理想的な環境で学ぶことができると思います。

卒業生の修士論文テーマ(例示)

修論のテーマの確認はこちらをクリック下さい。

大量解約リスクに対応したリスク管理モデルに関する一考察

インデックスファンド最適化問題に対する、遺伝的アルゴリズムとハイブリッド遺伝的アルゴリズムを用いた性能評価とその比較

プロスペクト理論を用いた保障性保険商品の解約率のモデル化

回帰分析による期待ショートフォールの測定と保険会社モデルへの適用

保険負債割引評価における社債のデフォルト確率に関する考察

人口流動によるSIRモデルの複数地域への拡張と予測精度の改善

新型コロナウイルスによる死亡水準変動への影響の考察

貸借額の従属性に着目した資金取引のシステミックな信用リスク分析

自動運転の普及による自賠責保険の変化に関する考察

日経平均株式市場における複素ヒルベルト主成分分析の有効性検証

ランダム効用理論に基づく保険商品市場競争に関する考察

リアル・オプション法を用いた損害保険事業モデルへの再保険と所要資本の考慮

グリーンファクターを組み込んだ CAPMによる最適なポートフォリオ配分の考察

伝統的商品と低・無解約型商品の解約率変化に伴うリスクとリターンの違い

破産理論モデルを応用した生命保険契約群団規模毎のリスク分析及び有配当生命保険商品のリスク検証に関する一考察

COVID-19 のワクチン接種政策に関する考察

ニューラルネットワークを利用した死亡率の将来予測

コロナ危機が生命保険会社に与える影響 ~死亡率変動と収支に関する考察~

長寿リスクへの備えとしての Multideath Fair Tontine Annuityの有用性の考察

日本の自動車保険需要に影響を与える要因の考察

ESG株式投資に関する一考察 ~非財務情報としての環境ファクターと株価への影響~

COVID-19流行に対する防疫戦略の効果についての考察

ソルベンシーマージン比率に関する一考察 ~損害保険会社の保険リスクについての統計的考察~

TVFモデルを発展させた死亡率曲線の数理モデルと生命表の将来推計への応用

Volterra Heston modelの下でのHARA型期待効用最大化問題

トンチン年金の類型が持つ死亡に関するリスクの考察

CATボンドのプレミアム算定に関する一考察

ポートフォリオ理論を用いたスマートベータの構築と日本株式市場におけるパフォーマンス分析

カナダとアメリカにおける遺伝子検査情報の生命保険に対する影響の比較と再現

要支援・要介護認定に影響を及ぼす危険因子の推定と危険因子が要介護発生率へ与える影響

世代重複モデルを用いた医療保険の導入についての動学的マクロ分析

気温デリバティブにおけるインデックス比較

状態空間モデルを用いた死亡率モデルの表現とモデル選択について

医療保険の将来変動(医療インフレ) リスク~インデックス方式の保険料改定スキームについて~

長期介護保険商品におけるリスク分析

Recovery Theorem の保険商品への応用についての考察

確定給付企業年金における現行の積立基準の課題点とその対応

欧州生命保険会社における企業価値開示に関する一考察

Gerber-Shiu function を用いたCredit Default Swap の価格付け

機械学習を用いた要介護率の将来予測に関する考察

機械学習の手法比較と考察 -R による株価データ予測-

標準利率についての考察

保険料算出原理の特徴づけについて

医学的視点を踏まえた将来死亡率推計

金利の期間構造モデル~スポットレートモデルからアフィンモデルへの展開~

保険会社における資産・負債評価のためのプロキシ・モデルの使用について

死因別死亡率から見た将来死亡率推計

Scale functionによるValue functionの表現とそのリスク管理への応用

小データでのリスク定量モデルについての一考察

openモデルによるボーナス・マラス制度(BMS) の保険料決定と考察

Vineコピュラによる相互関係構造把握と、信用システミック・リスクの定量的評価について

一般化線形モデルの生命保険分野への応用

CAT ボンドを用いた再保険リスクヘッジによるリスク削減効果の検証

最低保証付変額年金のヘッジに関する評価について

純資産変動に対するリスクバッファーについて

一般化線形モデルを用いた日本銀行の国債買入れに伴うポートフォリオ・リバランス効果の分析

擬似値を用いた介護保険の推移確率推定

金利変動を仮定した為替オプションの評価算定

現物給付型保険に関する一考察

従属性を考慮した VaR の評価

日本の自動車保険等級制度改定の分析と考察

MCMC法による生存率の予測と分析

米国と日本における基礎率設定方式の差異とその背景

英国の確定給付型企業年金から見る長寿リスクのヘッジ方法

死因除去による平均余命の伸び ~コピュラを用いて~

ソルベンシー2におけるエコノミックキャピタル算出のための内部モデル高速化アルゴリスム~NS-アクセラレータ~

経済価値評価について

プロビット変換を用いた死亡率の分析と予測

信用リスク評価モデル

信頼性理論における Credibility Estimator

リスク管理におけるコピュラに関する考察

各国の年金制度

支払備金における予測誤差

VaR の性質と問題点

イギリスの年金制度

金利モデルに関する考察

生命保険数学における確率論的アプローチ

生命保険モデルの多重状態への一般化

コーホート効果を考慮に入れた死亡予測のモデル

様々の死亡率予測モデルの比較

P-spline モデルで見る日本の死亡率

企業会計からみた確定給付型年金とCB(キャッシュバランス)プラン

Lee-Carter法の様々な拡張の紹介と各手法の比較

エンベディッド・バリューの計算について

最低保証付き変額年金保険の責任準備金について

欧米各国に見る、我が国の年金制度への示唆

開講科目(シラバス)

保険数学I

授業科目名
  • 保険数学I
[英訳]
  • Actuarial Mathematics I
担当者氏名
  • 理学研究科 客員教授  柳戸 裕二
    理学研究科 客員教授  浅野 淳
    理学研究科 客員教授  山内 宗幸
    理学研究科 客員教授  中村 吉男
    理学研究科 客員教授  辻 芳彦
配当学年
  • 4回生以上
単位数
開講期
  • 前期
曜時限
  • 木3
授業形態
  • 講義
科目番号
  • 4107
[授業の概要・目的]
  • 保険数学は,確率・統計の最有力な応用分野であり,実際に保険業務・年金業務をはじめ,近年では金融業務全般でも活用が進められている。
    保険数学講座は,その専門家(アクチュアリー)の職務知識を含め,幅広い分野で確率・統計を応用するための手法を研究するものである。
[到達目標]
  • 生命保険の数理計算の基本的な手法について理解する。その基礎となる生命保険価格の算定方法等について基礎的な確率論を踏まえた上で保険数学へ応用できるようにする。
[授業計画と内容]
  • 基礎的な確率論を踏まえて、保険数学への応用を講義する。
    以下のテーマに関して(項目に応じて1~3回)合計15回(フィードバックを含む)の授業を行う。

    1.生命保険の基礎知識[担当:柳戸]
    2.利息の計算[担当:柳戸]
    3.確率の基礎[担当:山内]
    4.余命の確率分布(余命確率変数の導入)[担当:山内]
    5.生命表[担当:山内]
    6.生命保険(保険金現価確率変数)[担当:辻]
    7.生命年金(年金現価確率変数)[担当:辻]
    8.平準払純保険料(保険者損失と収支相等の原則)[担当:辻]
    9.責任準備金(確率的保険者損失の期待値、分散)[担当:中村]
    10.営業保険料[担当:浅野]
    11.まとめ[担当:浅野]
    12.フィードバック

[履修要件]
  • 講義内容のより深い理解のために、保険数学演習Iも同時に履修することを勧奨する。
[成績評価の方法・観点及び達成度]
  • 【評価方法】絶対評価(素点)
    「期末に記述式試験により評価する(別途、期中にレポートを課す場合は、全体の2割を超えない範囲で評価に反映する)」
[教科書]
  • 京都大学理学部アクチュアリーサイエンス部門編『アクチュアリーのための生命保険数学入門』(岩波書店)
    ISBN:ISBN978-4-00-006280-0 C3041
[参考書等]
  • 授業中に紹介する
[授業外学修(予習・復習)等]
  • 特になし
[その他(オフィスアワー等)]
  • 講義での疑問点等があれば,木・金の3限・4限前後の時間に教員室まで。
    ※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。

保険数学演習I

授業科目名
  • 保険数学演習I
[英訳]
  • Exercise on Actuarial Mathematics I
担当者氏名
  • 理学研究科 客員教授  柳戸 裕二
    理学研究科 客員教授  浅野 淳
    理学研究科 客員教授  山内 宗幸
    理学研究科 客員教授  中村 吉男
    理学研究科 客員教授  辻 芳彦
配当学年
  • 4回生以上
単位数
開講期
  • 前期
曜時限
  • 木4
授業形態
  • 演習
科目番号
  • 4131
[授業の概要・目的]
  • 保険数学Ⅰの理解を深めることを目的とする。
    問題演習を行い,その考え方を口頭発表することで,基礎概念や計算方法等に習熟し応用力を養成する。
[到達目標]
  • 生命保険の数理計算の基本的な手法について理解する。
    保険数学の基礎概念や計算方法等に習熟し応用力を習得する。
[授業計画と内容]
  • 保険数学Iに対応した以下のテーマに関して(項目に応じて1~3回)合計15回(フィードバックを含む)の授業を行う。

    1.利息の計算[担当:柳戸]
    2.確率の基礎[担当:山内]
    3.余命の確率分布(余命確率変数の導入)[担当:山内]
    4.生命表[担当:山内]
    5.生命保険(保険金現価確率変数)[担当:辻]
    6.生命年金(年金現価確率変数)[担当:辻]
    7.平準払純保険料(保険者損失と収支相等の原則)[担当:辻]
    8.責任準備金(確率的保険者損失の期待値、分散)[担当:中村]
    9.営業保険料[担当:浅野]
    10.フィードバック

[履修要件]
  • 保険数学Iも同時に履修することを勧奨する。
[成績評価の方法・観点及び達成度]
  • 【評価方法】絶対評価(素点)
    授業中の発表、レポート提出状況により評価
    到達目標の達成度(発表問題数、レポート提出問題数(正解数))に基づき評価する。

    ・毎週5~10問の出題。
    ・レポートは、全回提出を必須とはしないが、全体を通じて40%以上の正解で合格とする。
    ・発表の状況、有無を確認の上、単位認定を判断する。

[教科書]
  • 毎週問題を配布する。
[参考書等]
  • 京都大学理学部アクチュアリーサイエンス部門編『アクチュアリーのための生命保険数学入門』(岩波書店)
    ISBN:ISBN978-4-00-006280-0 C3041
[授業外学修(予習・復習)等]
  • 特になし
[その他(オフィスアワー等)]
  • 演習での疑問点等があれば,木・金の3限・4限前後の時間に教員室まで。
    ※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。

保険数学II

授業科目名
  • 保険数学II
[英訳]
  • Actuarial Mathematics II
担当者氏名
  • 理学研究科 客員教授  柳戸 裕二
    理学研究科 客員教授  浅野 淳
    理学研究科 客員教授  山内 宗幸
    理学研究科 客員教授  中村 吉男
    理学研究科 客員教授  辻 芳彦
配当学年
  • 4回生以上
単位数
開講期
  • 後期
曜時限
  • 木3
授業形態
  • 講義
科目番号
  • 4108
[授業の概要・目的]
  • 保険数学Ⅰに引き続き保険数学の基本的な概念について学修したうえで、連合生命、多重脱退、多重状態等の生命保険への応用、アクチュアリー実務について学修する。
[到達目標]
  • 生命保険の数理計算の基本的な手法について理解する。その基礎となる生命保険価格の算定方法等について基礎的な確率論を踏まえた上で保険数学へ応用できるようになる。
[授業計画と内容]
  • 基本的な概念である前期の内容を踏まえ、連合生命、多重脱退、多重状態等の生命保険への応用についても学修する。
    以下のテーマに関して(項目に応じて1~3回)合計15回(フィードバックを含む)の授業を行う。

    1.前期(保険数学I)の復習[担当:柳戸]
    2.基数、アクチュアリー実務[担当:柳戸]
    3.連合生命[担当:山内]
    4.多重脱退[担当:辻]
    5.多重状態(就業不能モデル、重病保険)[担当:辻]
    6.実務上の取扱(実務上の責任準備金、解約返戻金、利源分析、計算基礎の変更)[担当:浅野]
    7.確率過程と実務[担当:中村]
    8.まとめ[担当:中村]
    9.フィードバック

[履修要件]
  • 講義内容のより深い理解のために,保険数学演習IIも同時に履修することを勧奨する。

    保険数学I、保険数学演習Iを履修済みであることが望ましい。

[成績評価の方法・観点及び達成度]
  • 【評価方法】絶対評価(素点)
    「期末に記述式試験により評価する(別途、期中にレポートを課す場合は、全体の2割を超えない範囲で評価に反映する)」
[教科書]
  • 京都大学理学部アクチュアリーサイエンス部門編『アクチュアリーのための生命保険数学入門』(岩波書店)
    ISBN:ISBN978-4-00-006280-0 C3041
[参考書等]
  • 授業中に紹介する
[授業外学修(予習・復習)等]
  • 特になし
[その他(オフィスアワー等)]
  • 講義での疑問点等があれば,木・金の3限・4限前後の時間に教員室まで。
    ※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。

保険数学演習II

授業科目名
  • 保険数学演習II
[英訳]
  • Exercise on Actuarial Mathematics II
担当者氏名
  • 理学研究科 客員教授  柳戸 裕二
    理学研究科 客員教授  浅野 淳
    理学研究科 客員教授  山内 宗幸
    理学研究科 客員教授  中村 吉男
    理学研究科 客員教授  辻 芳彦
配当学年
  • 4回生以上
単位数
開講期
  • 後期
曜時限
  • 木4
授業形態
  • 演習
科目番号
  • 4132
[授業の概要・目的]
  • 保険数学IIの理解を深めることを目的とする。
    問題演習を行い,その考え方を口頭発表することで,基礎概念や計算方法等に習熟し応用力を養成する。
[到達目標]
  • 生命保険の数理計算の基本的な手法について理解する。
    保険数学の基礎概念や計算方法等に習熟し応用力を習得する。
[授業計画と内容]
  • 保険数学IIに対応した以下のテーマに関して(項目に応じて1~3回)合計15回(フィードバックを含む)の授業を行う。

    1.前期(保険数学I)の復習[担当:柳戸]
    2.基数、アクチュアリー実務[担当:柳戸]
    3.連合生命[担当:山内]
    4.多重脱退[担当:辻]
    5.多重状態(就業不能モデル、重病保険)[担当:辻]
    6.実務上の取扱(実務上の責任準備金、解約返戻金、利源分析、計算基礎の変更)[担当:浅野]
    7.まとめ(総合問題)[担当:中村]
    8.フィードバック

[履修要件]
  • 保険数学IIも同時に履修することを勧奨する。

    保険数学I、保険数学演習Iを履修済みであることが望ましい。

[成績評価の方法・観点及び達成度]
  • 【評価方法】絶対評価(素点)
    授業中の発表、レポート提出状況により評価
    到達目標の達成度(発表問題数、レポート提出問題数(正解数))に基づき評価する。

    ・毎週5~10問の出題。
    ・レポートは、全回提出を必須とはしないが、全体を通じて40%以上の正解で合格とする。
    ・発表の状況、有無を確認の上、単位認定を判断する。

[教科書]
  • 毎週問題を配布する。
[参考書等]
  • 京都大学理学部アクチュアリーサイエンス部門編『アクチュアリーのための生命保険数学入門』(岩波書店)
    ISBN:ISBN978-4-00-006280-0 C3041
[授業外学修(予習・復習)等]
  • 特になし
[その他(オフィスアワー等)]
  • 演習での疑問点等があれば,木・金の3限・4限前後の時間に教員室まで。
    ※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。

年金制度設計論

授業科目名
  • 年金制度設計論
[英訳]
  • Pension Plan Design
担当者氏名
  • 非常勤講師  喜多 俊也
    非常勤講師  金澤 幸始
    非常勤講師  齊藤 弘行
配当学年
  • 4回生以上
単位数
開講期
  • 後期
曜時限
  • 水3
授業形態
  • 講義
科目番号
  • 4134
[授業の概要・目的]
  • 高齢化社会を迎え、社会の大きな柱である年金制度は日本のみならず世界各国でも課題を抱えている。しかし、その課題は、世間一般の認識とは必ずしも一致していない。

    確かに、公的年金分野においては、少子高齢化の進行、経済成長の鈍化などを背景に、年金給付水準の確保と年金財政の持続可能性の保持を目指した年金制度の再構築が常に進行中である。
    また、公的年金を補完する企業年金分野においては、従業員雇用形態の多様化、資産運用環境の変化、年金受給者の増加、更には国際会計基準の導入などを背景に、企業年金を採用する企業が減少しており、こちらも再構築中である。

    本講義では、こうした年金制度の現状についての理解を深めた上で、年金制度設計の根幹となる『年金数理』についての基本的な考え方を学ぶと共に、それに関連する会計制度や資産運用などについても言及し、受講者に正しく課題を認識するための視点を与えることを目的とする。

[到達目標]
  • ・年金制度設計の理念を理解する。
    ・年金制度設計の基本となる「年金数理」の基礎的な概念を理解する。
    ・年金制度を取り巻く会計制度等の概念を理解する。
[授業計画と内容]
  • この講義はリレー講義です。企業で活躍している3人の実務家が下記テーマをもとに講義します。第1章を4週、第2章以降は各章ごとに1~2週講義の予定です。合計15回の授業(フィードバックも含む)を行います。
    第1章  年金の仕組み :本当は何が問題なのか! (喜多)
    第2章  年金数理の基礎:年金数理のイメージをつかむ (齊藤)
    第3章  計算基礎率の算定:計算の前提の算定方法を知る (齊藤)
    第4章  年金現価:年金現価を知る (齊藤)
    第5章  財政計画と財政方式:計画的な積立方法を知る (齊藤)
    第6章  各種財政方式の構造:積立方法を分解する (齊藤)
    第7章  財政運営:掛金を決定し、計画通りか検証する (齊藤)
    第8章  退職給付会計:会計の概念を理解する (金澤)
    第9章  年金資産運用と年金数理:その他関連する事柄を知る (金澤)
[履修要件]
  • 特になし
[成績評価の方法・観点及び達成度]
  • 各講師が扱うテーマごとに課すレポート(計3回)で評価する
[教科書]
  • 授業中に指示する
[参考書等]
  • 授業中に紹介する
[授業外学修(予習・復習)等]
  • 特になし
[その他(オフィスアワー等)]
  • ・理系はもちろん文系にもためになる講義です。
    ・オフィスアワーも設定予定です。
    ※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。

数理ファイナンス

授業科目名
  • 数学特別講義F 確率制御・数理ファイナンス
[英訳]
  • Special Lectures F
担当者氏名
  • 一橋大学大学院経営管理研究科 教授 畑 宏明
配当学年
  • 修士
単位数
  • 1
開講期
  • 2025・通年集中
曜時限
  • 集中講義
授業形態
  • 講義(対面授業科目)
科目番号
  • 0595
[授業の概要・目的]
  • 数理ファイナンスの主なテーマの一つにポートフォリオ最適化問題があります.本講義では、ブラウン運動、伊藤積分、伊藤の公式の基本事項を学び、確率制御理論を用いて基本的なポートフォリオ最適化問題の解き方を学ぶことを目的とします.
[到達目標]
  • 基本的なモデルを用いて、動的計画アプローチとマルチンゲール法を駆使し、ポートフォリオ最適化問題を解決する能力を身につける.
[授業計画と内容]
  • 講義は全8回(フィードバックを含む)で行います.
    1)ブラウン運動、伊藤積分とその性質、伊藤の公式についての説明(2回)
    2)最適消費投資問題(動的計画アプローチを用いた場合)(2回)
    3)最適消費投資問題(マルチンゲール法を用いた場合)(2回)
    4)その他のポートフォリオ最適化問題(2回)
[履修要件]
  • ルベーグ積分の基礎を習得していることが望ましいです.
[成績評価の方法・観点及び達成度]
  • レポート/平常点(5割)とレポート(5割)
[教科書]
  • 使用しない
[参考書等]
  • 関根 順『数理ファイナンス (確率論教程シリーズ 7)』(培風館,2007) ISBN:978-4563010874
    Ioannis Karatzas『Lectures on the Mathematics of Finance (CRM Monograph Series)』(Amer Mathematical Society,1996) ISBN:978-0821809099
[授業外学修(予習・復習)等]
  • 特に予習の必要はありませんが、参考書なども利用して復習をしっかり行って下さい.
[その他(オフィスアワー等)]
  • 授業後に質問を受け付けます.
    ※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。

※「年金制度設計論」は京都大学大学院横断教育科目(自然科学系)の科目となっています。