箙とは頂点を矢印で結んだもののことである. 箙の各頂点にベクトル空間を、矢印に線型写像を対応させたものを箙の表現と呼ぶ. 箙の表現論とLie代数の理論との関係はGabrielによって最初に見出され, 箙を使ったさまざまな代数的・幾何的構成に端を発して, 幾何的表現論の中心的な役割を果たすこととなった. 本講演では箙の表現の定義に始まり具体例を交えながら表現論において箙がどのように現れるかを紹介する.

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