Arithmetic deformation of F-singularities

Date
2021/04/14 Wed 15:00 - 16:00
Speaker
Kenta Sato
Affiliation
Kyushu university
Abstract

F正則特異点は,Frobenius写像の言葉で定義される正標数の特異点のクラスであるが,標数0のklt特異点と強い関係があることが知られている.例えば,標数0の特異点がkltであることと,無限個のpに関する正標数還元がF正則になることは同値である.近年Ma-Schwedeは,この関係の精密化として,total spaceがQ-Gorensteinという条件のもとで,一つのpでの正標数還元が強F正則ならば,もとの標数0の特異点はkltであることを証明した.
本講演では,total spaceがQ-Gorensteinでない場合にこの結果を一般化する.また,Liedtke-Martin-Matsumotoによる線形簡約商特異点に関する予想への本結果の応用や,F正則/klt特異点よりも少し広いクラスである,F純/lc特異点に関する同様の結果についても紹介する.これらの結果は,高木俊輔氏との共同研究である.

本講演はオンラインで東京大学と合同で行われます。