第13回吉田塾・数学入門合宿のお知らせ

SGU(スーパーグローバル大学創成支援事業)数学系サブユニットでは、主として理学部1、2回生で数学に興味を持つ学生を対象とした合宿を行います。ふるってご参加下さい。

日 時
2015年9月2日(水)~9月4日(金) 2泊3日
集合:9月2日(水) 午前10:00 京都大学理学部3号館 正面玄関
帰学:9月4日(金) 午後4:30頃(予定)
場 所
あうる京北(京都府立ゼミナールハウス)(京都市 右京区京北下中町鳥谷2)
講義の概要
「類数とその応用」
雪江 明彦(京都大学 大学院理学研究科・教授)

現代数体の類数は代数体の重要な不変量であり,その代数体の整数環が一意分解環からどれだけ遠いか示す量である. さまざまな不定方程式は代数体の類数と関係している. 今回の吉田塾では,2次体の場合の類数の2次形式論による計算法について解説し,2次体の類数の情報から整数解を決定できるような不定方程式の例を考察する.
「Borsuk-Ulamの定理 ービーチボールをペタンコにすると?ー」
岸本 大祐(京都大学 大学院理学研究科・准教授)

Borsuk-Ulamの定理はトポロジーにおける基本定理で,現在でもその拡張や応用に関する研究が盛んに行われている魅力的な定理です.大雑把に言ってBorsuk-Ulamの定理とは,ビーチボールを押しつぶしてペタンコにするとき,ビーチボールの対せき点(中心を挟んで対象な2点)で重なるものが必ずあることを主張するものです.ここではBorsuk-Ulamの定理をできるだけ初等的に解説し,その拡張や応用をみなさんと一緒に考えていきたいと思います.
*講師の他に大学院生がティーチング・アシスタントとして参加します.
対 象
京都大学理学部学生(主として1、2回生)
定 員
20名 *定員に達し次第締め切ります。
費 用
11,320円(宿泊費および食事代)*一旦徴収しますが、後日全額返金します。
申 込
7月24日(金)までに数学事務室に備え付けの申込書に記入して提出してく ださい。