開催日時
2025/05/27 火 16:45 - 18:15
場所
6号館809号室
講演者
内海晋弥
講演者所属
北海道大学 電子科学研究所
概要
非圧縮粘性流の運動を記述するNavier–Stokes 方程式の解の数値計算において,非線形性の扱いや移流項の適切な近似法等の多くの議論があるが,ここでは未知関数である流速と圧力の近似法に焦点を当てる.Galerkin近似の一種である有限要素法は応用上現れるさまざまな領域に適応できる幾何学的柔軟性が特徴である.通常,圧力の近似次数は流速のそれよりも低く,それは理論上重要な下限上限条件を成立させるためにも自然であった.しかし,外力が大きな非回転成分を持つときに良好な計算とはならない例が報告されている.本講演では,流速を密なメッシュにおける有限要素近似し,圧力を粗なメッシュにおける高次多項式を用いて近似する方法を導入し,精度と離散化後の連立一次方程式の求解効率を議論する.