開催日時
2025/12/17 水 16:45 - 17:45
講演者
鈴木悠平
講演者所属
北海道大学
概要
*場所: 数理解析研究所111号室 (いつもと異なるのでご注意ください)
概要:
群の従順性は,群を解析的に調べる際に重宝する強力な性質であるが,その強力さゆえ,従順である群は群全体の中では,かなり特別でおとなしいものたちである.この概念と関連して導入された群作用の従順性は,半世紀前にZimmerにより,測度空間の設定で導入された概念である.(位相空間の場合はDelarocheにより整備された.)この概念の成立により,従順でない群についても,従順群の研究のアイデアの一部をいろいろな場面でより広く持ち込めるようになり,現代でも重要な応用が研究されている.
さて,測度・位相空間上の概念があったとき,その関数環を非可換化することにより,作用素環上の概念に拡張する,というのは作用素環論の基本アプローチの一つであり,コンヌによるRohlinの補題など,多くの成功の蓄積がある.今回は従順作用,特に連続的な設定で,非可換化することを見直した結果,今まで見逃されていた重要な例やその応用が見つかり始めている,ということを時間が許す範囲で解説したい.とくにこれが単純C*環上の群作用の分類理論に応用できるというのは作用素環の対称構造・力学系の研究の常識を覆した発見だと思っている.(一部の研究は小沢登高との共同研究である.)
16:15 - Tea