開催日時
2024/10/25 金 13:30 - 14:30
場所
3号館552号室
講演者
邓宇琪(Dèng Yǔqí)
講演者所属
九州大学
概要
Minhyong Kim氏は、数論的位相幾何学に基づき、総虚代数体に対して数論的Chern-Simons理論を構成しました。その後、平野光氏は、Minhyong Kim氏の構成を一般化して、任意の数体に対して数論的Dijkgraaf-Witten不変量を導入し、特に、実2次体のmod 2 数論的Dijkgraaf-Witten不変量を平方剰余記号を用いて表す公式を示しました。そして、2019年、 Ken Ono氏は平野の公式には何か規則性があるのではないかという問題を提起しました。我々は、計算機を用いて多くの具体例を検証し、その結果、非常に簡明な公式を発見し、証明することができました。それは、実2次体を定める分岐素数たちから得られるあるグラフの言葉(一筆書き可能性)で簡明に与えられます。さらに、mod2数論的Dijkgraaf-Witten不変量の密度公式を示すことができました。この我々の結果について紹介したいと思います。