群作用の軌道同値関係に関する基礎的な内容を紹介する.扱う群作用は,可算群による確率測度空間への作用で測度を保つようなものである.そのような群作用に関する基本的な事実(背景を含む)を述べた後,離散群論において基本的な概念である従順性を紹介する.目標は,非従順性と,非可換な自由群を含むことの関連を問う,フォンノイマン・デイの問題を,軌道同値関係の枠組みで論じることである.測度論と関数解析(汎弱位相など)に習熟していることが望ましい.

※この講義は,高度に専門的な予備知識を仮定せず,代数・幾何・解析などの分野にかかわらず広く修士課程の大学院生や学部生に開かれた講義として用意されたものですので積極的に受講してください.

要申込: 12 月 6 日(水)締切厳守!
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