本講演では，1 次元ユークリッド空間における非線形シュレディンガー方程式の奇関数解を考える． 奇関数解においては，基底状態解のアクションの 2 倍よりも真に小さいアクションを持つ解は，散乱するか爆発するかのいずれかであることが知られている． ここでは，基底状態解のアクションの 2 倍と同じアクションを持つ奇関数解も散乱するか爆発するかのいずれかであることを示す． 本研究は，日本学術振興会の海外特別研究員制度の支援の下で行った，Stephen Gustafson 教授（ブリティッシュコロンビア大学）との共同研究である．

備考：本セミナーはZoomオンラインセミナーとして開催します。