Dynamical zeta functions for geodesic flows and the higher-dimensional Reidemeister torsion for Fuchsian groups

開催日時
2021/11/30 火 15:00 - 16:00
講演者
山口 祥司
講演者所属
秋田大学
概要

本講演では2次元双曲オービフォールド上の測地線流が定める力学系のゼータ関数の値とオービフォールドの単位接束のライデマイスタートーションの漸近挙動の関係を考察する。ここでライデマイスタートーションの漸近挙動とは, 多様体の基本群のSL(2,C)表現から誘導されたSL(n, C)表現が定めるライデマイスタートーションの主要項の挙動を意味する。3次元双曲多様体においては、ライデマイスタートーションの漸近挙動を力学系のゼータ関数を用いて考察することで主要項の極限から双曲体積を導出できることが明らかにされてきた。2次元双曲オービフォールドの単位接束は3次元双曲多様体ではないが、オービフォールド上の測地線流から定まる力学系のゼータ関数を用いてライデマイスタートーションの漸近挙動が考察でき、主要項の極限からオービフォールドのオービフォールド・オイラー標数が導出できることを紹介したい。