複素数体上定義された滑らかな射影代数多様体Xの接束がネフである場合に (1) XはFano多様体からなる部分とアーベル多様体のエタール商からなる部分に分解できることや (2) その端射線収縮は滑らかであることが知られている (Campana-Peternell, Demailly-Peternell-Schneider, Solá Conde-Wiśniewskiによる).
この講演では, これらの定理の正標数の場合への一般化について紹介する.
より具体的には (a) XはFano多様体からなる部分と数値的平坦な接束をもつ部分へと分解できることや (b) その端射線収縮がなめらかになることを紹介し, その証明の概略や重要な部分を中心に説明する.
(渡邉究氏との共同研究)

(This is a talk of Tokyo-Kyoto AG seminar on Zoom, and will be given in Japanese.)