Well-posedness and parabolic smoothing effect for higher order Schrödinger type equations with constant coefficients

開催日時
2020/11/06 金 15:30 - 16:30
講演者
田中 智之
講演者所属
名古屋大学
概要

本講演では,定数を係数にもつ高階のシュレディンガー型方程式の初期値問題を考える. 常微分方程式の議論から解の存在が得られるため,本研究の目的は,方程式の係数がもたらす解の正則性の崩壊を調べることである. 結果として,自乗可積分関数を初期値とした場合に,初期値問題が次の 3つのタイプに分類されることが分かった: 1. 時間正負両方向に解の正則性が維持される (dispersive), 2. 時間一方向に強い平滑化効果がはたらき,逆方向には非適切 (parabolic), 3. 自乗可積分空間の稠密部分集合上で非適切 (ill-posed). 本講演は,津川光太郎氏(中央大学)との共同研究に基づく.

備考:本セミナーはZoomオンラインセミナーとして開催します。