分数階 Schrödinger 方程式に対する各点収束問題と収束経路の与える影響

開催日時
2020/10/16 金 15:30 - 16:30
講演者
白木 尚武
講演者所属
埼玉大学理工学研究科
概要

Schrödinger 方程式に対する各点収束問題(Carleson の問題)は調和解析における一つの重要な問題として知られ,ごく最近著しく進展するに至った. 一方で,その問題の重要性に伴いこれまで数多くの自然な一般化が考案され多角的に研究されてきた. その一環として Cho, Lee, Vargas の 3 氏は,収束経路に「フラクタル集合から生成される線群」と「接曲線」の異なる二種類を採用し,それぞれが各点収束性に与える影響を解析した. 本講演では,彼らが得た標準的 Schrödinger 方程式についての結果を分数階 Schrödinger 方程式について一般化するとともに,我々が用いた新たなアプローチについて紹介する. なお,本講演の一部は Seoul National University の Chu-hee Cho 氏との共同研究に基づく.

備考:本セミナーはZoomオンラインセミナーとして開催します。