非負の曲率を持つ射影多様体の構造定理について

開催日時
2020/07/08 水 16:30 - 17:30
講演者
松村 慎一
講演者所属
東北大学大学院・理学研究科
概要

本講演では射影代数多様体のさまざまな"曲がり具合"に注目し, 非負の曲率を持つ多様体の構造理論や分類問題について, 講演者の成果を交えながら概説する. 具体的には
(1) 擬正な接ベクトル束, (2) 非負の正則断面曲率, (3) 数値的に半正値な反標準束
を持つ多様体を研究対象とし,その多様体に自然に付随するAlbanese射や有理連結射の構造について解説する.証明は,複素解析や微分幾何の手法に基づいており, 近年, 急速に発展したベクトル束の特異計量,順像層の解析的な正値性,葉層構造の理論などが重要な役割をはたす.証明の細部には立ち入らないが,この手法がどのように複素代数幾何に応用されるのかについても触れたい.

【開催方法・参加方法】
本談話会はZoomを用いてオンラインで開催します.同じ週に開催される集中講義のPandAコースサイトを経由してZoomを利用する予定です.そのため,本談話会のみに参加される方は事前登録が必要です(集中講義に参加される方は追加の登録は不要です).下記のリンク先から登録を行ってください.登録の締め切りは7月7日正午です.

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