3次元AS正則2次代数の中心拡大の幾何学的データによる分類に向けて

開催日時
2019/01/30 水 13:15 - 14:15
場所
3号館110講演室
講演者
大川新之介
講演者所属
大阪大学
概要

3次元AS正則2次代数は、3変数多項式環を一般化する非可換次数付き代数のクラスである。全ての非可換射影平面は然るべき意味でこれらの代数から得られ、さらにこのクラスの代数は或る種の付加構造付きの平面3次曲線によって分類されることが知られている。Le Bruyn-Smith-Van den Berghは90年代にこのクラスの代数を次数1の元によって中心拡大して得られる非可換次数付き代数のクラスを導入された。これらは非可換射影平面を超平面として含むような非可換3次元射影空間を与え、さらに興味深いことに各々が非可換3次曲面のペンシルを含むことがわかっている。その一方で、このクラスの代数の幾何学的データによる分類は未解決である。本講演では幾何学的データとして「直線のモジュライ空間」を考えることによってこれらの代数を分類する試みについて、現在までに理解できた事と今後の展望を紹介したい。

(注:システムの関係で時間の表示が13:15-14:15となっておりますが、
 談話会の講演は13:20-14:20を予定しております。ご注意ください)