四元ユニタリ群の既約表現の局所因子の精密な定義について

開催日時
2018/05/11 金 13:30 - 14:30
場所
3号館152号室
講演者
角濱寛隆
講演者所属
京大数学教室
概要

$G$を局所体$F$上の古典群する.$G(F)$の既約表現の局所因子($L$因子,$\epsilon$因子,$\gamma$因子)は重要な不変量であり,特殊値の表現論への応用に関する研究は多数行われている.従って精密な定義を決定することは意義がある.Lapid-RallisはDoubling methodを用いて,$G$が一般線型群,直交群,シンプレクティック群及び2次拡大のユニタリ群の場合に,既約表現の$\gamma$因子の精密な定義を与えた.本講演では,Lapid-Rallisの方法に倣い,$G$が四元数環上の(歪)エルミート形式のユニタリ群である場合に,既約表現の$\gamma$因子の精密な定義を行う.