一般的にいって葉層構造のde Rhamコホモロジーを計算するのは簡単ではない。実際、双曲的な曲面の測地流の弱安定葉層という非常に基本的な葉層構造についてさえ2次コホモロジーは今まで計算されていなかった。今回はこの葉層構造のいくつかの局所系を係数とするコホモロジーをすべての次数で一度に計算する方法について説明し、時間があればそこから得られる幾何学的な応用（と応用の可能性）について述べる。この講演の内容は九州大学の蔦谷充伸氏との共同研究に基づく。