私たちの体を守る皮膚の謎

開催日時
2017/01/10 火 15:00 - 17:30
場所
3号館110講演室
講演者
久保 亮治・長山 雅晴
講演者所属
慶應大学 医学部・北海道大学 電子科学研究所
概要

久保 亮治 准教授:「皮膚を司る魔法の数字“3”」(生物の話) 皮膚は体表を守るバリアである.皮膚は,バリアを破ることなく,その構成細胞を日々入れ換えて新陳代謝するという,驚異のワザを備えている.角層バリアの3層構造から,タイトジャンクション(TJ)バリアを構成する“ケルビン14面体細胞”が作りだす3層構造まで,驚異のワザの鍵となる数字“3”の必然性に迫る.
長山 雅晴 教授:「表皮が維持される仕組みを数理で考える」(数理の話) 皮膚は環境と生体をわける境界としてあるだけでなく,角層バリア機能とよばれる重要な機能を持っている.細胞が分裂し続け,刻一刻と表皮は変化し続けるにも関わらず,表皮がバリア機能を維持し続ける仕組みは何か?表皮の数学モデルを作り,この謎に迫りたい.

備考: 本セミナーは生物多様性コロキウム(世話人:生物科学専攻動物学教室・高橋 淑子 教授)と京都大学SPIRITSプログラムとMACSプログラムの共催で行われます.