非障害的ワインシュタイン圏とラグランジュ部分多様体のフレアー理論

開催日時
2015/12/16 水 15:15 - 16:15
場所
3号館110講演室
講演者
深谷 賢治
講演者所属
ストーニーブルック大学 サイモンズセンター
概要

シンプレクテシック多様体に対して,ラグランジュ部分多様体のフレアー理論に基づくA無限大圏(深谷圏)を対応させる対応を,函手的に構成する試みが,いろいろ行われてきた.
これを,全てのコンパクトなシンプレクテシック多様体を対象とする圏からA無限大圏全体のなす圏への函手として,一般に構成することができるようになったので,その説明をしたい.
シンプレクテシック多様体の圏を考える場合,射としては,直積のラグランジュ部分多様体をとるワインシュタインの提案が有力である.
これを若干変更し,赤穂-JoyceによるFOOOの障害理論のラグランジュはめ込みへの一般化をもとに,Biran-Corneaによるラグランジュ同境も用いて,非障害的なはめ込まれたラグランジュ部分多様体の同境類を射としてとると,求める函手が構成できる.
談話会のある週に行う予定の集中講義での,境界付き3次元多様体のゲージ理論とは,実は密接に関係があるが,談話会は,それとは独立で,ゲージ理論との関係は注意程度にとどめる.

※時間は15:15〜16:15となっていますが、実際は15:20〜16:20です。システム上表示ができまん。