On the descent of certain modular Calabi-Yau varieties via the Cynk-Hulek construction

開催日時
2016/02/19 金 10:30 - 12:00
場所
3号館152号室
講演者
平川義之輔
講演者所属
慶応大学
概要

2007年に出版された論文において, S. CynkとK. Hulekは, 低次元Calabi-Yau多様体から高次元Calabi-Yau多様体を帰納的に構成する方法を導入し, L関数が保型形式で記述される(保型的な)Calabi-Yau多様体の例を構成した. この講演では, 彼らの方法にWeil係数制限関手とK3曲面(2次元Calabi-Yau多様体)上の固定点自由対合とを組み合わせることで, 有理数体上の保型的なCalabi-Yau多様体の新たな例を構成する方法について述べる. また, 主結果の位置付けを明らかにするため, 背景にある数論幾何的な動機と関連する先行結果も紹介する. 時間が許せば, 主結果の一般化に向けた展望, 及び現在判明している障害についても述べたい.