K安定性、CM線束、高さ

開催日時
2014/04/18 金 10:30 - 12:00
場所
3号館152号室
講演者
尾高悠志
講演者所属
京都
概要

セミナーを2つの(割と独立した)パートに分けて話します.少々微分幾何的な1つ目のパートでは,2012年にアナウンスされたK安定なファノ多様体上のKahler-Einstein計量の構成の概観を行います.より代数幾何的な2つ目のパートは,その周辺の理論を(主にファノ)多様体のモジュライ構成に応用する講演者の話の続き(城崎2012, 京都2013.12月)といえますが,以前の話は全く仮定せず,今回は鍵となるモジュライ上の特殊な線束 (藤木−Schumacher, Paul-Tian)について解説し,それに関して予想していること,部分的に示されたこと等を論じる予定である.極小モデル理論との相性も良い.関連したWangによる「高さ」の理論はそれらのアナロジーが,一般の(有限次元)GITでも存在すると指摘した.