球を平等に分ける〜細胞分裂とバナッハ=タルスキー

開催日時: 
2014/10/01 Wed 17:00 - 18:00
場所: 
RIMS110号室
講演者: 
山田 亮
講演者所属: 
京大・医
概要: 

※講義時間は17:00〜18:00となっていますが、17:10〜17:50です。

 医学に数学を取り入れていくための試みとして、少数の医学科生有志とで数学の話題を雑談形式で扱う時間を定期的にとってきています。学生さんの目的はいろいろですが、教員側のモチベーションは『学生さんが数学を忘れないでいるとっかかりを提供する』です。
 日々、学んでいる医学の中に数学的要素を見出すことは、医学生と医学科教員にはかなり、難しいです。数学の素養が圧倒的に不足しているからです。逆に、数学のトピックについてイメージが得られれば、そこから医学への対応を探すことは、相対的に容易です。
 したがって、この雑談会では、医学での活用の可能性は度外視して数学のトピックを取り上げ、それをいじってみたうえで、医学のどこにそれが使えそうかを考える、というスタンスを基本にしています。
 今日は、その会で取り上げた、バナッハ=タルスキーのパラドクスによる球の分割から始めて、2つのものをうまく分けることと意訳して、それを細胞分割機構(細胞がほぼ同じ2つに分かれる現象)へと、つないでみた話をご紹介します。