Non-log liftable log del Pezzo surfaces of rank one in characteristic five

Date
2021/10/19 Tue 13:00 - 14:00
Speaker
長岡 大
Affiliation
九州大学
Abstract

標数0において, Picard数1のklt del Pezzo曲面は, Keel-McKernanにより(有限次元の族を除いて)分類された.
近年Laciniは, Keel-McKernanの方法を標数5以上に拡張した.
結果として, 標数が5より大きければ, Picard数1のklt del Pezzo曲面はWitt環上に(対数的に)持ち上げ可能であることを示した.
本講演では, 標数が5のときに, Witt環上に(対数的に)持ち上げ不可能なPicard数1のklt del Pezzo曲面の分類を与える.
また, 標数0で実現不可能な特異点の組み合わせや, 豊富な整数係数Weil因子に対する川又-Viehweg消滅定理の不成立といった, 他の病的な現象と, 持ち上げ不可能性との関係についても紹介する.