数学吉田塾 連続講義「非アルキメデス幾何学入門」

主に理学部1、2回生で数学の進んだ内容に興味を持つ学生を対象に、数学吉田塾連続講義を行います。

タイトル
「非アルキメデス幾何学入門」
講師
尾高 悠志(京都大学大学院理学研究科・准教授)
日時
2020年1月14日(火)、15日(水)、20日(月)、22日(水) 全4回
いずれも18時15分〜19時30分
場所
京都大学理学研究科3号館 108講義室
対象
主に理学部1,2回生で数学の進んだ内容に興味を持つ学生
*申し込みは不要です。吉田塾合宿に参加申し込みされなかった方もふるってご参加ください!
講義の概要
吉田塾合宿で解説したトロピカル多様体は,数の”絶対値"にもとづいた解析的な幾何学を深い背景として持つ.特に通常の複素数での絶対値では一見見えにくいその関係が,例えば整数が特定の素数で何回割れるか(p進付値)に基づいた「非アルキメデス」的な絶対値に基づくと,よりはっきりと見えることもある.この講義においてはそうした非アルキメデス的な幾何学の入門に焦点を当てて,具体例を含む形で話を展開できればと考えている.(参加者にはそこで少し説明した範囲の代数系の基礎,代数多様体や複素多様体の基礎を復習・先んじて積極的に予習ないしかじっておいていただくことをいくらか期待したい.)