ある準線形放物型方程式のタイプ2爆発について

Date
2016/12/26 Mon 17:00 - 18:30
Room
6号館809号室
Speaker
石渡 哲哉
Affiliation
芝浦工業大学 システム理工学部 数理科学科 教授
Abstract

ある準線形放物型方程式の初期値境界値問題を考える.
この問題は,考えている領域がある程度広い場合ではすべての解が有限時間で爆発することが知られている.更に,爆発は領域的に起き,かつ,拡散項を消去して得られるODEから導かれる(ある意味,自然な)blow-up rateよりも速く爆発することが知られている.しかし,その具体的なblow-up rateはこれまで得られていなかったが,1985年にWattersonによって数値的に予測された重対数項を伴うblow-up rateが証明できたので,これについて報告する.
なお,本研究は穴田浩一氏(早稲田大学高等学院)との共同研究である.