特異点をもつハミルトン系のエネルギー固定問題における周期解の存在

Date
2016/01/19 Tue 15:00 - 16:30
Room
6号館609号室
Speaker
柴山允瑠
Affiliation
京都大学
Abstract

ハミルトン系のエネルギー曲面上に周期解が存在するというのはどのくら
い一般的にいえるかという問題は,古くから研究されてきた.Weinstein
やHoferらにより幾何学的な側面から研究がなされ,最終的にはエネルギー
曲面が接触型でコンパクトなら周期解が存在するというWeinstein予想が
解決された.一方,ViterboはRabinowitzが構築した変分法的手法により,
Weinstein予想の別証明を与えている.では,エネルギー曲面がコンパクト
でない場合として,ハミルトニアンが古典型でポテンシャル関数が特異点
を持つ場合が考えられる.周期解が存在するための特異点のオーダーの条
件について,Ambrosettiや田中和永氏が評価を得ているが,より良い評価
が得られたので,紹介する.