Date
2025/07/08 Tue 15:00 - 16:30
Room
6号館609号室
Speaker
Tetsuya Abe
Affiliation
Otani University
Abstract
よく知られているように,スライス性の異なる結び目のペアが0-手術を共有するならば,4次元ポアンカレ予想の反例を構成できる.この講演では,0-手術を共有する結び目のペアを単純なものからリストアップする.また,それらのスライス性を調べる.特に,0-手術を共有する結び目のペアで最も単純なものは,「K=6_3」と「Kにアニュラスツイストを施して得られた(19交点の)結び目K'」であることを紹介する.結び目のペア (K, K')の複雑さは,c(K)+c(K')とする.ここでcは交点数を表す.また,上で得られた結び目のペアが,0-traceを共有するかどうかも調べる.この講演は,Marc Kegel氏とNicolas Weiss氏との共同研究
https://arxiv.org/pdf/2401.06015
に基づく.