Counterexamples in numerical analysis

Date
2019/11/13 Wed 16:30 - 17:30
Room
3号館110講演室
Speaker
Norikazu Saito
Affiliation
The University of Tokyo
Abstract

この講演では,さまざまな反例を検討することで,数値計算における収束性の研究の重要性を再確認する.とくに,偏微分方程式の数値解析においては,解の正則性,特異性,様々な摂動に対する安定性に正面から取り組むことが必須になる.具体的には,正則性の欠如や領域の近似が原因で,近似解の収束が任意に遅くなったり,意図しない問題を正しく解いてしまうことがありうる.これらの例を検討することで「しょせん近似でしかないのに、どうして厳密に考える必要があるのか?」という問へ、講演者なりに答えたい.