symplectic ベクトル空間の（コンパクト）部分集合Kに対して、そのsymplectic homology（Floer homologyの定量版）を考えることで、Kの大きさ（capacity）を定義することができる（Floer-Hofer-Wysocki, Viterbo, Hermann等）。しかし、一般にcapacityを計算することは難しい。この講演では、symplectic ベクトル空間をEuclid空間の相空間（phase space）とみなすとき、Kがfiberwiseに凸ならば、ループ空間の（通常の）ホモロジーを用いてsymplectic homologyやcapacityが計算できることを説明し、いくつかの応用を与える。