RIMS共同研究(グループ型A)

RIMS共同研究(グループ型A)モデル駆動とデータ駆動の協同によるデータ数理科学に向けた基盤研究の新展開

目的

昨今の数理科学の進展や人工知能研究の隆盛に伴い,データの背景に隠れた法則を見出す研究がますます進んでいる.例えば動的な変動を伴う現象の理解と予測を興味の対象とする時系列解析では,力学系,幾何学,トポロジー,確率論,統計学,機械学習,情報学,データ同化などの分野で様々なアプローチから研究が進められてきており,モデル方程式を与えて解析するモデル駆動的手法とデータ駆動的に解析する手法の双方で数学・数理科学の各分野が重要な役割を果たしている.数学の各分野におけるモデル駆動的手法とデータ駆動的手法における数学的問題の本質を追求し,双方の利点を活かした新しいデータ数理科学を開拓する共同研究の推進を目的とする.

概要

開催日時 2019年8月19日(月)13時 ~ 2019年8月21日(水)12時

会場 京都大学総合研究15号館201号室

プログラム

8月19日(月)
13:00 - 13:05 開会・挨拶
13:05 - 14:05 中野 直人(京都大学)
「埋め込み理論とグレブナ基底による力学モデル再構成」
14:20 - 15:20 岩本 真裕子(島根大学)
「コウイカ類の体表パターンに関する2つのアプローチ」
15:35 - 16:35 斎藤 正也(統計数理研究所)
「血清データおよび機構モデルにもとづくインフルエンザ定点報告率の推定」
16:40 - 17:00 総合討論
8月20日(火)
10:30 - 11:30 小松 瑞果(神戸大学)
「パラメータ多様体による同定不可能モデルの解析とその応用」
休憩
14:00 - 15:00 行木孝夫(北海道大学)
「タンパク質の2次構造と複雑ネットワークの統計量」
15:15 - 16:15 手老 篤史(九州大学)
TBA
16:25 - 16:40 横山雅之(核融合科学研究所)
「データ駆動アプローチによる核融合プラズマの熱輸送モデリング」
16:40 - 17:00 総合討論
8月21日(水)
09:30 - 10:30 宮路 智行(京都大学)
「ダイナミクス全構造計算法の時系列データへの応用」
10:45 - 11:45 中村 和幸(明治大学)
「時空間強度計測データに対するダイナミクス推定と予測」
11:45 - 12:00 閉会

講演アブストラクト

岩本 真裕子(島根大学)

「コウイカ類の体表パターンに関する2つのアプローチ」

イカ類などの頭足類は、優れた視覚能力を持ち、ボディーパターンを瞬時に変化させることで、求愛行動や対峙行動などのコミュニケーションや周囲の環境に模様を擬態していると言われている。しかし、イカ類は飼育の困難さから安定した長期の実験が難しく、ボディパターンの形成メカニズムやそのパターンの意味に関する実験的研究は、なかなか進められていない。本講演では、コウイカ類のボディパターンに関する研究について、数理的な2つのアプローチについて議論する。

小松 瑞果(神戸大学)

「パラメータ多様体による同定不可能モデルの解析とその応用」

状態空間モデルがもつ未知パラメータを,観測された時系列データから推定する問題は,システムバイオロジーなど,様々な分野において表れる.ここで,データの観測に関する様々な制約によって,パラメータがデータから一意に定まらない場合があり,これを,同定不可能という.この場合,パラメータ推定によって得られるパラメータは,候補となるパラメータの集合の一部でしかない.これに対し,本研究では,この集合を,パラメータ多様体として一意に記述する手法を提案し,実用化に向けた考察を行う.

招待講演者(順不同・敬称略)

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問い合わせ先

宮路智行(京都大学)email: tmiyaji (please add @math.kyoto-u.ac.jp)


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