偏微分方程式の差分法による数値解析において重要な概念(適合性・安定性 ・収束性)について理解する.また,これらの性質を理解するための数学 理論を学ぶと同時に与えられた差分近似についてこれらの性質を調べる ことができるようになる.
加えて、応用上も重要な様々な偏微分方程式の数値解法としてよく用いられる 代表的な数値解法についても概説する。
基本的に講義ノートを使用する. 板書はすべての講義の基礎 となるので出席してノートをきちんととること. また, 月に一度〜二度 のペースでレポート課題を課す. この成果を単位評価の際の素点とする. これに加えて期末テストを実施する。
総合評価は 素点 40%, 期末テスト 60% で評価する予定.
参考書は以下の通り.
講義の履修に当たっては,常微分方程式の数値解法や線形方程式の数値解法 について知っていることが望ましい.プログラミングの知識は前提とせず, またプログラムを作成できることを単位の要件ともしないが,解析のみで その実装を伴わないようでは,数値解析の本質の理解において十分ではない. したがって,レポートの中にはプログラム課題も一部含めて出題する予定 である.