前期における微分積分学I(微分法)にひき続いて, 積分法について学ぶ. 微分法と同様に一変数の積分法からはじめて, 多変数の積分の計算ができることを最終目的とする.
一変数の積分の場合は既に高校でも学んでいる部分があるが「積分の定義」などについて正しい理解をした後に「微分積分学の基本定理」を通して微分と積分が繋がっていることを理解することを目指す。加えて高校の範囲ではできなかった具体的な関数の定積分の計算方法についても習熟する.
多変数の積分の場合は新しく学ぶ範囲である。多変数の微分法の場合でも問題になったが, 変数の定義される範囲が「区間」から「領域」に変わることに伴う困難があるが, 「多重積分」の定義を理解しておいて, それを具体的に計算するための「累次積分」との関係へと進む. 加えて重積分の計算の応用として立体の体積・表面積の計算などを学ぶ.
ともに「積分概念」の習熟とそれを計算するための「計算方法」を理解すること, そしてそれらを用いた「具体的な計算」を間違いなく実行できる計算力を身につけることを目指す.
教科書は 培風館 「入門微分積分学 」三宅著 を用いるが, 講義はこれを元に作成した ノートを使用する. 板書はすべての講義の基礎となるので出席してノートをきちんととること.
また, 前期「微分法」と同様レポート課題の提出を義務づける. また講義の進度に合わせて教科書の問題を順次一問ずつ割り当て, その解答を作成して提出する「解答作成」 を宿題として課す. これらは評価の加点要素とする.
11月9日に中間テスト実施する予定である。
総合評価は 素点 20%, 中間テスト 40%, 期末テスト 40% (プラス問題回答一回につき加点)で評価する予定である.