白浜研究集会とは

白浜研究集会は、主に京都大学理学研究科数学・数理解析専攻 グローバルCOEプログラムの協力の下、博士課程の学生やポスドクをはじめとする若手研究者の交流・意見交換・研究発表の場を提供することを目指し、合宿形式の研究集会として2009年度から始まった新しい試みです。アドバイザーとして何名かの先生方にもご参加いただき、理論・応用にこだわらず、多様な分野に関する見識を深めることや若手研究者同士の輪を広げることを目標としています。なお、第1回は「解析系の若手を中心とした研究集会」という意図の下、当集会の名称を解析系白浜研究集会としておりました。しかし、第2回より「解析系だけでなく、より広い理論、応用分野の若手のための研究集会」を目指すため、名称を白浜研究集会と改めました。

過去の白浜研究集会では、おもに偏微分方程式論、確率論、力学系、作用素環論、代数解析学、実関数論、微分幾何学、シンプレクティック幾何学、可積分系、解析数論、数値解析学、数理物理学に携わっておられる方々がご参加になりました。専門分野の概観や最新の研究結果に対する明快な解説を加えるといった白浜研究集会ならではの工夫を凝らしたご講演をされる方が多く、ご参加いただいた方々の間で活発な意見交換が行われました。さらに修士課程の学生にもご参加いただき、ショートコミュニケーションとして自身の研究や勉強した事柄について紹介する場を設けました。修士課程の学生にとっては、先輩方がどのような研究をされているかを一度に知る事ができる良い機会であると共に、自身の研究・勉強している内容を発表し、議論を交わすことができる貴重な機会でもあります。

当研究集会の運営は学生が行っております。様々な分野の方がご参加になる合宿形式だからこその雰囲気で楽しめる研究集会です。修士課程の学生を含むたくさんの若手研究者の方に、この白浜研究集会に興味をお持ちいただき、ご参加いただければと思います。本研究集会における交流・議論・体験を皆様の今後の研究活動にお役立ていただき、より充実したものとなるよう願っております。