X-Windowの使い方
最初に
まず、X (cf. man X(5) )がたちあがっている事を前提にして説明する。
まず、マウスを握って左右に動かそう。
このとき画面上で動き回っているもののことをマウスカーソルと呼ぶ。
一般にウィンドウシステムはこのマウスカーソルを適当な場所にあわせて
マウスのボタンを押すことによって操作するものである。
ポップアップメニューによる操作
読者の画面がどのような状態になっているか知らないが、おそらく
ウィンドウがいくつか画面にあると思う。
マウスカーソルをこれらのウィンドウの外(これをバックグラウンドという)に
あわせてマウスの左ボタンを押したままにしよう。
すると四角い帯状のものが現れる。(これをポップアップメニューという。)
このなかにはいろいろな項目があると思う。
やらせたい項目の上にマウスカーソルをあわせてボタンを離せばよい。
とりあえずやらせたい事がなければ、練習に Kterm あるいは Xterm を動かしてみよう。
- マウスカーソルをバックグラウンドに置いて、
- マウスの左ボタンを押したままにして、
- そのまま(マウスの左ボタンを押したまま)マウスカーソルを下に動かして
Kterm 14dot あるいは Xterm 14dot
にあわせ、
- ボタンを離そう。
すると、なにか四角い枠が現れてそれがマウスカーソルにくっついた状態になる。
枠を好きな位置にあわせて左ボタンを少し押すと、枠が中身のあるウィンドウに
変化して画面に張りつく。
これで、 Kterm あるいは Xterm が動き出した。
このウィンドウのなかでウィンドウシステムを使わない端末での操作と
同じことができる。
ウィンドウ、マウスの基本的な使い方
ウィンドウシステムの操作は
- マウスカーソルを指示を与えたいウィンドウの上に置いて
- マウスのボタンを押したり、キーボードを押したりする
のが基本である。
例えば、今あなたは先ほど画面に出した Kterm に対して何か字を入力したいとする。
この時もしマウスカーソルが Kterm のウィンドウの外にあればキーボードからの
入力はどこかへ消えてしまう。
だからキーボードから指示を与えたい時は、マウスカーソルを指示を与えるウィンドウのなかに置かなくてはならない。
(マウスカーソルが中にあるウィンドウは枠の色が違うから簡単に見分ける
ことができる。
だからマウスカーソルの位置を年中気にしなければならないわけではない。)
それから、現在のマウスカーソルの位置でどんな指示ができるかは
マウスカーソルの形状によってもわかる。
いろいろな場所にマウスカーソルをあわせて形の変化を見てみよう。
いろいろな操作
- ウィンドウの移動
動かしたいウィンドウのタイトルバーにマウスカーソルをあわせ
左ボタンを押したままにする。
押したままでマウスを動かして適当な位置にあわせてボタンを離す。
- 重なっているウィンドウの上下を変えたい時
ウィンドウをたくさん開くと
裏にあるウィンドウを表に持ってくるにはウィンドウ上のバーのところで真中ボタンを押す。
- カット&ペースト
ウィンドウに表示されている文字は大概、つぎの操作によって写すことができる。
まず、写したい文字列の範囲を指定しよう。
範囲の先頭にマウスカーソルをあわせマウスの左ボタンを押したままにしながら、
範囲の終りまでマウスカーソルを動かしてボタンを離す。
これで写したい文字列が反転しているはずである。
(ここで取り消したい時は、左ボタンを押せば反転が消えて元に戻る。)
次に写し先の位置にマウスカーソルを移動してマウスの真中ボタンを押すと、
反転していた文字列がその位置に写される。
困った時
- X-window が立ち上がらない
- .xinit , .twmrc が各ユーザーのホームディレクトリにあるのを確かめる。
ls -a ~
でホームディレクトにあるファイルのリストが出せる。
- xinit によってX-windowを起動しようとして
command not found
とでる時には .tcshrc に以下の行を追加する:
set path=(/usr/local/bin /usr/local/bin/X11 /usr/ucb /usr/bin /bin)
- ウィンドの字が乱れてしまった時
マウスカーソルを乱れたウィンドウのなかに置いて、control key とマウスの真中ボタンを押す。そのメニューから Do full reset を選ぶ。
それでも駄目な時は別な計算機にloginしてrloginで今まで使っていた計算機に入り
kbd_mode -a
と入力してみる。それも駄目ならオペレータを呼ぶ。
- 日本語が正しく表示されない時
漢字コードの問題であることが多い。
control key とマウスの真中ボタンを押す。そのメニューから
EUC Kanji ModeまたはShift Jis Modeを選んでみる。
(注:数研はjis codeです)
(viii) 目の前の計算機と違うものにrloginして目の前の計算機で
絵を描いたり、 fig,xdviまたはmaple,mathematica等で別の
画面を出す時
rloginする前に
xhost hostB (今からrloginする計算機の名前)
rlogin hostB
setenv DISPLAY hostA:0 (目の前の計算機の名前)
maple
;
;
ウィンドを反転(黒くする):
マウスの真中ボタンとコントロールキーを押しながら
enable reverse videoを選ぶ
スクロールバーを表示させる:
上のことはマウスの真中ボタンとコントロールキーを押しながら
enable scrollbarを選ぶ
ウィンドの上の方へ移動はスクロールバーのところにポイントを
移動し真中ボタン移動。
.twmrcを自分用に書く
-r reversed window(ウィンドの反転)
+s scrollbar (スクロールバーの表示)