TeXの使い方

  1. TeXとは
  2. TeXの種類
  3. 日本語TeXの注意点
  4. プレヴューするには
  5. プリンタに出すには
TeXの種類
TeXには基本的に
	plain TeX  (tex, jtex)
	AMSTeX     (amsjtex)
	LaTeX      (latex, jlatex)
	AMSLaTeX   (amsjlatex)
の4種類があります。() 内は コンパイラのコマンド名です。 コマンド名で "j"が ついていないものは英語専用のものです。ソースファイル (TeXファイル)が英語のものでも "j"がついているものでコンパイルしても差し支えありません。 TeXAMSTeXLaTeXAMSLaTeXとは 大分コマンドの書き方が異なります。 簡単な図形などを用いるつもりならば (AMS)LaTeXの使用をお勧めします。

コンパイルの例 (AMSTeX の場合)

$ amsjtex mypaper.tex
または
$ amsjtex mypaper
".tex" はもし "mypaper" というファイルがなければ 自動的につけられるので省略できます。 AMSTeX以外でも全く同様です。 コンパイルをすると mypaper.dvi というファイルが生成されます。 ただし、TeXファイルの誤りなどでコンパイル中に エラーが発生した場合は生成されないこともあります。 コンパイルした時のメッセージを読む癖をつけましょう。 画面がながれてしまった時は mypaper.log というファイルにメッセージが保存されています。 ファイルの見方は ここを見て下さい。


日本語TeXの注意点


もしあなたが漢字コードについてほとんど知らないと いうのであれば、 この説明を読む前に ここをクリックして そして戻ってきて下さい。

● NTT jTeX では EUC コードと Shift JIS コードの両方を取り扱うことが できます。ただし、Shift JIS コードで書かれた TeX ファイルを コンパイルする時には先頭に

\kanjiterminaltype=20
\kanjifiletype=10
と書きます。これの意味は、端末への表示は EUC(20) で行ない、 ファイルへの書き込みは SJIS(10) で行なうことを 指示します。 以下にコードの一覧を載せておきます。(LATeX 自由自在より)
  0  漢字なし
  1  esc $@ - esc (J          4  esc $B - esc (J
  2  esc $@ - esc (H          5  esc $B - esc (H
  3  esc $@ - esc (B          6  esc $B - esc (B
 10  Shift JIS               20  EUC

● ASC 日本語TeX では Shift JIS のみしか扱えません。

● ASC 日本語 TeX と NTT jTeX では日本語のフォントに関して互換ではありません。 従って、パソコンなどに接続されたプリンタに打ち出す時は、

ASC 日本語 TeX でコンパイルして .dvi ファイルを binary mode で 転送して打ち出すか、

または、

FTP でパソコンに TeX ファイルを転送し、パソコン上の ASC 日本語 TeX でコンパイルして打ち出すかして下さい。

いずれの場合も Shift JIS へのコード変換を忘れないように しましょう。



プレビューの仕方


コンパイルした dviファイルを画面に出力するには DVI ドライバ xdvi を使います。

$ xdvi mypaper.dvi
ここでも、"mypaper" というファイルがなければ .dviは省略できます。


プリントアウトの仕方


コンパイルした dviファイルをプリンタに出力するには デバイスドライバ dvi2ps を使ってポストスクリプト 言語に変換し、それを プリンタに送ります。
$ dvi2ps filename.dvi | lpr -P(プリンタ名)
dvi2ps だけではプリンタに送られません(画面に表示されます)。 注意して下さい。 補足:dvi2ps では \mathbb などが出ない場合があります。その場合は dvips -r (reverse) をお使い下さい。このコマンドは デフォルトで $PRINTER に出力されるので "|lpr -P" は不要です。 ただし, 環境変数 PRINTER の値に注意してください。
$ export PRINTER
$ PRINTER=sp2
この例の場合は sp2 になります。

	dvi2ps mypaper | lpr -Psp
または
	dvi2ps mypaper | lpr -Psp2
ここでも、"mypaper" というファイルがなければ .dviは省略できます。 spはタイプ室(新館)のプリンタ名、 sp2は計算機室(旧館)のプリンタ名です。 okiは2階の計算機室の沖電気のMacroline ntxは2階のタイプ室のMacLaserWriter II それぞれ適当なものを選んで下さい。 それ以外に数学教室には next というプリンターもあります。




yositomi@kusm.kyoto-u.ac.jp